
全国にたくさんの種類があり、どんどん広がる医学部予備校。
医学部受験で最大最初に迷うポイントが、予備校選びといっても過言ではないはず。
今回は、特に再受験生で医学部志望の方向けに、たくさんの医学部予備校の中から厳選しておすすめの医学部予備校を紹介し、学費や合格実績、オンラインコースの設置の有無などを表で分かりやすく徹底比較します。
開校・閉校が激しい医学部予備校業界なので、2022年最新情報を参考に自分にぴったりの専門予備校を探してみましょう。
医学部専門予備校とは?特徴や合格実績

医学部予備校とは、医学部受験を専門とした予備校のことです。
医学部合格を目指したカリキュラムで設定されており、1年間それに従って勉強をします。
医学部専門の模試が少ない駿台や河合塾などの大手予備校と違って、医学部生のみを対象とし、過去問・入試情報を研究して作成された模試などが多くあります。
学費が非常に高いことが特徴で、個別指導やマンツーマン指導、学習コーチングが徹底的につき、生徒一人一人の得意科目、得意分野にしたがって志望大学や受験大学まで一緒に相談に乗ってくれます。
受験大学に沿った対策・指導を行うため、無駄な勉強をすることなく医学部合格を目指すカリキュラムになっています。
生徒のメンタルケア、健康面まで見守ってくれ、寮までも非常に充実しているところが多いです。
医学部予備校の選び方・比較ポイント

医学部予備校を選ぶうえで気にしたいポイントは、以下の3つ。
- 合格実績
- 学費
- 個別指導か集団授業か
- オンラインコースの設置の有無
合格実績
あたりまえではありますが、合格実績はまず一番にチェックする項目ですよね。
自分の志望校がきまっている人は、その大学に合格した人がいるかチェックしましょう。
合格実績は、情報量の多さと比例します。
医学部受験は情報戦争でもありますから、より合格実績のあるところへ、情報量の多いところへ行くのが良いと思います。
学費
学費なんてどこも一緒でしょ、と思われるかもしれませんが、実は医学部予備校は、予備校ごとに学費が全然違います。
さらに言えば、同じ医学部予備校内でコースが変わるだけで、学費が2倍、3倍となるなんてこともざらです。
無理のない範囲で予算を設定し、割引制度や特待生度などがあるか見ながら決めるとよいでしょう。
指導形態
マンツーマン指導を行っているのか、個別指導と集団授業の両立なのか、集団授業のみなのかは事前に予備校のサイトなどでチェックしたいポイントです。
個別指導は時間にゆとりのない医学部受験でとても安心な指導方法ですが、それが多くなればなるほど、基本的に学費は上がっていくようになっていますよ。
オンラインコースの有無
再受験生だと、周りの目が気になる方もいるかもしれません。
オンライン授業のみの医学部予備校もありますし、一部オンラインという形もありますので、そちらのほうが向いていると思う方は選ぶと良いでしょう。
再受験生のみのコースを設置している予備校はあまりないですが、再受験生の割合等も、入学説明会で聞けるタイミングなどがあったら聞いてみるとよいかもしれません。
再受験生におすすめ医学部予備校を紹介・一覧で徹底比較

医学部専門予備校YMS
とても高い医学部合格率を誇る、医学部専門予備校YMS。
特徴は、医学部入試を完全再現した模試や、受験勉強だけではなく、よき医療人になるための授業が行われていること。
医学部予備校ながら、20名程度の集団授業を行っているというのもYMSながらです。
YMSでは、長年にわたり大学別の「入試予想」を刊行しています。
また、可能な限りの私立医学部入試の解答速報を作成し、公表しています。
YMSの解答速報を利用したことのない医学部受験生はいないというくらいです。
メルリックス学院
メルリックス学院は、私立医学部に特化した医学部予備校です。
生徒第一主義を掲げるこの予備校の特徴は、少人数制授業かつ参加型であること。
参加型の授業をとることで、クラスの受験生と仲間意識が芽生え、個人塾のような一体感が生まれます。
さらに、授業料はなんと月謝制。
事前説明どおりの予備校であるという絶対の自信をもつメルリックス学院だからこそできるわけですね。
メルリックスでは、大学を卒業した者、または在籍していた者を対象とした支援制度もありますよ。
Σ会
Σ(シグマ)会は、日本初のセカンドオピニオンを主とした医学部予備校です。
セカンドオピニオンというのは、それぞれの予備校に通う受験生が医学部により合格しやすいように手助けができる」セカンドオピニオンという役割を担っているということ。
医学部などの生命科学とは無縁の大学・学部を卒業した再受験生のための、生命科学などについての講義が含まれているコースもあります。
オンライン授業のみで、場所や時間に縛られることがないため、周りが気になる再受験生にとって通いやすい医学部予備校と言えるでしょう。
メディカルラボ
メディカルラボは、医学部予備校の中でトップの合格実績を誇る医学部予備校です。
名前を一度は聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
メディカルラボの特徴は、個人個人に合わせたカリキュラム作成。
テスト&面談のWチェックで個別カリキュラムを作った後、さらに志望校を絞り込んだ上で、志望校入試で「合格最低点」を取ることを目標にカリキュラムを作成します。
医学部入試ではわずかな得点差が合否に影響しますよね。
メディカルラボでは、ケアレスミスの種類や失った点数などの項目についてケアレスミスノートまで作成してくれる徹底ぶりです。
進学塾ビッグバン
進学塾ビッグバンは、年間約2,700時間という学習量が特徴の医学部予備校です。
2,700時間というと、なんと大手予備校の3倍。
4月から8月までを第1クール、9月から10月までを第2クール、11月から12月までを第3クールとし、同一単元を3回繰り返すことと、9:00~22:00まで強制学習時間を設けているからこそこれが実現可能なのです。
ビッグバンでは、オンラインコースの設置もしっかりとあります。
実際に通学するのと変わらないクオリティで、医学部合格カリキュラムを自宅のPC・タブレットで受講可能。
質問可能な双方向型授業で、面談も行いながら、オンラインでも医学部受験情報、学力分析と合格までの学習計画を作成、伝授してもらえます。
白金台医進予備校シナプス
白金台医進予備校シナプスは、毎年定員が10名のみの医学部予備校です。
一対一の完全個別指導で、トップの実績をもった講師達が連携して合格指導チームを編成し、学習目標など生徒さん1人ひとりの現状と目標に合わせて、個別カリキュラムを作成し、効率のよい学習指導により、最短で合格に導きます。
シナプスが再受験生の方におすすめなポイントとして、「社会人支援制度」があります。
医療系学部再入学を希望している社会人の方向けに、割引等の様々なサービスがあるんです。
仕事を続けながら医療系学部入学を目指す社会人の方々のために、仕事を終えてからの時間帯に授業を集中させる等、時間割の調整もしていますよ。
社会人の方のための1年半コースもあるので、ぜひチェックしてみてください。
アガルートメディカル
アガルートメディカルは、難関国家資格において数多くの合格者を輩出するオンライン講座「アガルートアカデミー」を運営する株式会社アガルートが手掛ける医学部・看護学校受験専門のオンライン予備校です。
特徴は、学費の安さ。
それなのに、コーチ陣は東京大学、慶應義塾大学、慈恵会医科大学等の難関大学医学部に在籍している現役の医学部生なのです。
再受験割引制度や家族割引制度などたくさんの割引制度があり、なんと授業料は合格で全額返金。
費用が気になる受験生におすすめの医学部予備校です。
学び舎東京
学び舎東京は、医学部・難関大専門の個別指導予備校です。
大学生・社会人専用のコースがあり、費用も医学部予備校ながら安価になっています。
さらに、予算が厳しいという方には相談に乗ってくれるそうですよ。
オンラインコースも別にありますし、さらに徹底した個別指導を受講したいという方向けの「学び舎東京plus」も設置されています。
ホームページに合格者数の記載はないですが、2021年度の合格実績は、山梨大学 富山大学 琉球大学 昭和大学 東邦大学 聖マリアンナ医科大学 東京医科大学 日本大学 杏林大学 北里大学 帝京大学 東海大学 獨協医科大学 岩手医科大学 金沢医科大学 愛知医科大学 などとたくさんの方が医学部合格を勝ち取っていて、とても信頼のおける医学部予備校です。
医学部予備校メビオ
医学部予備校メビオは、大阪にある人気の予備校です。
1クラス平均7名・1授業3.5時間 年間1,600時間超のライブ授業を行っていて、学習環境が非常に良いことが特徴です。
最近では珍しい、建物一棟まるごとメビオの施設。
教室や自習室はもちろん、個別指導のための教室が多く、食事管理や寮の施設までとても整った中で勉強をすることができます。
生徒と講師の距離感が近く、クラスメイトの質問や講師の投げかけをクラスみんなが共有していくことで、個人授業では得られない気づきや学びがあります。
周囲と競い合うことを大切にしていて、自主的に学習習慣も身につき、孤独を感じない受験勉強生活を送れますよ。
医進の会
医進の会は、大阪エリアを中心とする医学部予備校です。
地元関西での評判と合格実績はとてもすごく、なんと2人に1人が医学部に合格を成し遂げています。
医進の会では、それぞれの生徒に合わせて、授業で扱うテキストも千差万別になり、一人として同じテキストの生徒はいません。
主に「講師オリジナルのテキスト、プリント+良質な参考書・問題集のオーダーメイドの個別テキスト」で授業を進行するので、ある程度仕上がっている受験生でも、まだまだ基礎力はおぼつかない受験生でも、ゼロから始める受験生でも最短距離で医学部受験合格を導きます。
学費も医学部予備校の中ではリーズナブルで、なんと月額制。
さらに、オンライン授業は録画した一方向の映像授業ではなく、教室の個別ブースで行う1対1の
個別授業をウェブのリアルタイム双方向型オンライン授業なので、安心です。
医学部予備校の比較表
上に説明した医学部予備校について、オンラインコースの有無や学費、2022年度の合格実績などを詳しく比較した表が下のようになります。
医学部予備校名 | オンライン コース |
寮 | 学費 | 合格実績 |
---|---|---|---|---|
医学部専門 予備校YMS |
あり | 提携寮あり | 1,024,760円~ | 287名 |
メルリックス学院 | なし | 学生寮あり | 2,244,000円~ | 198名 |
大学受験 Σ会 |
オンラインのみ | なし | 880,000円~ | 4名(2021年度) |
メディカルラボ | あり | あり | 5,050,000円~ | 1270名 |
進学塾ビッグバン | あり | 学生寮 学生マンション |
3,300,000円~ | 43名(他学部含む) |
白金台医進 予備校シナプス |
あり | なし | HPに記載なし | 人数の記載なし |
アガルート メディカル |
オンラインのみ | なし | 272,800円~ | 人数の記載なし |
学び舎東京 | あり | なし | 247,720円~ | 人数の記載なし |
医学部進学 予備校メビオ |
あり | 専用寮あり | 3,880,000円~ | 170名 |
医進の会 | あり | 学生寮あり | 1,009,000円~ | 43名 |
まとめ
ここまで、医学部予備校について、有名どころから地域限定のマイナーなところまで徹底的に比較を行いました。
学費の違い、指導の方法の違い、オンラインコースがあるかないかなど、医学部予備校とはいっても、たくさんの種類の医学部予備校があるということが分かったと思います。
医学部予備校のなかには、再受験生向けのコースや授業を設置していたり、割引制度のあるところもありました。
再受験からの医学部合格は難しいものの、最近は増加傾向にありますし、決してあきらめる道ではありません。
たくさんの医学部予備校が全国にありますが、ぜひこの記事を参考にして選んでくれたらうれしいです。