宮崎大学医学部

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九州にある理系学部が充実した国立の宮崎大学は医学部再受験生にとって狙い目の大学であるかを解説。

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宮崎大学

この記事では、医学部再受験生におすすめの宮崎大学について、基本情報や勉強法はもちろん、現役医学部生の筆者ならではの裏情報なども合わせてご紹介していきます。

宮崎大学を目指す医学部再受験生はぜひ確認してください。

宮崎大学医学部医学科の紹介

>宮崎大学医学部医学科の紹介

まずは宮崎大学医学部医学科について、ご紹介していきます。

宮崎大学医学部の大学情報

キャンパス 清武キャンパス
住所 宮崎県宮崎市清武町木原5200番地
学費 授業料 535,800円/年間
男女比率 7:4
医学科公式HP http://www.med.miyazaki-u.ac.jp/home/

大学のキャンパスは木花と清武の2つがあり、1年次の教養科目は木花で、2年次以降の専門科目は清武キャンパスで受けることになります。

男女比率は医学部の中では女性の数が多い点が特徴的です。

偏差値や倍率は?

宮崎大学の偏差値は河合塾・駿台平均で64.8

国公立医学部の中では25位と中堅レベルです。実際の受験生層としては九州地方の偏差値中堅レベルの受験生が多い印象にあります。

共通テスト(旧センター試験)のボーダーは83.8%ほど。

比較的狙いやすい範囲のため、医学部再受験生にとって苦しくない難易度の大学といえます。

宮崎大学の一般選抜の倍率は例年、前期約4倍・後期約3倍と、国公立の中では比較的低いです。詳細はこの記事の後半でご紹介します。

また、宮崎大学の学力という点で大きな特徴として、医師国家試験の合格率が挙げられます。

国試合格率は過去10年平均で88.0%と、熊本・高知と並んで国公立の中で最下位の成績です。

医学部再受験に際しては、ストレートで医学部を卒業することも重要ですので、留年率と合わせて国試合格率についてもぜひ関心を持っていきましょう。

実際の大学生活は?

宮崎大学は2つのキャンパスがありますが、どちらも最寄り駅までは徒歩30分以上、バスで片道45分680円。

キャンパス周辺にTSUTAYAやスーパーもありますが、公共交通機関はとても不便なので、宮崎大学での学生生活には車が必需品となります。

入学者の多くは1年生のうちに免許取得・車の入手をするそうです。

最近では、自宅との距離に関わらず駐車場利用が可能となったそうで、自家用車の所有は大前提で考えておくべきでしょう。

その点、すでに車所有者の多い医学部再受験生は入学直後から「QOLが高い」と羨ましがられるそう。

住居については、地方ということもあり家賃3〜5万円ととても安価。

学生寮は木花にありますが、医学部生の中で借りているのはごく少数とのこと。

家族など諸々の事情で経済的負担を抑えたい医学部再受験生は多いですが、その点で宮崎という地域柄は節約しやすいと言えます。

ちなみに、医学部のある清武キャンパスでは最近、生協食堂が導入され夜間営業もされているそうで、宮崎大学生に人気だそうです。

宮崎大学医学部医学科のカリキュラムや特徴的な部分

宮崎大学医学部医学科の特徴

国公立医学部では先進的〜通例より1年前倒しのカリキュラム〜

一般的に医学部では、1年:教養、2-4年:医学座学、5-6年:臨床実習というカリキュラムがほとんど。

しかし近年は医学教育の改編が進んでおり、宮崎大学でも「1年前倒しのカリキュラム」が設置されています。

1年前期から早速「細胞生物学」、1年後期には「解剖学」や「組織学」があります

これは生物を学んでいなかった多くの受験生にはかなり厳しい試練。

特に、高校自体だいぶ前だという医学部再受験生はかなり苦痛を極めるそう。

医学部再受験で宮崎大学に合格した際には、入学までの数週間の間でも、「生物の予習」をしておくことを強くお勧めします。

実習の充実

宮崎大学では1年次から3時間×3回の大学病院での実習があり、そのほかにも介護体験準夜実習など他大学では珍しい実習もあります。

また、ドクターヘリが大学病院に導入されていること自体は今では珍しくないのですが、ドクターヘリ実習というものがあるのは全国でもかなり珍しい

医学部再受験の入学後の悩みとして大きなものの一つに、「モチベーションの維持」があります。

宮崎大学のように毎年特別な実習が組み込まれたカリキュラムであれば、適宜刺激を得られることでモチベーションの維持がしやすいかもしれません。

高い留年率・・・。

これはあまりインターネットなどでは得られない情報。

しかし医学部生の界隈では宮崎大学医学部の大量留年は少し有名な話

この2-3年、宮崎大学では1年2年でそれぞれ30人近くの留年者が出たのです。

医学部の世界では留年自体は決して珍しくないのですが、あっても一度に4-5人程度が普通。二桁というだけでも驚きですが、30名というのは異例の数。

厚労省が公開している最新情報では、宮崎大学の平成26年度入学者ストレート卒業率は80%、国公立大の中で下1/4でした。(宮崎大学生の間では毎年約60%だと言い伝えられているそう)

国試合格率の低迷もあるからか、宮崎大学は今後も進級判定は厳しい大学として馳せていくと予想されます。

医学部再受験生には、ぜひストレートで医学部を卒業して欲しいものです。

医学部再受験生へのおすすめ度

医学部再受験生へのおすすめ度

実は「おすすめ」!?

ズバリ、宮崎大学は医学部再受験としてオススメな大学です。

以下に、2016〜2020年度入試での宮崎大学医学部の年齢別合格者数をお示しします。

18歳 19歳 20〜22歳 23〜29歳 30〜39歳 40歳以上
2020 20 26 16 5 0 0
15 19 10 0 0 0
2019 22 17 12 6 0 0
27 18 7 1 0 0
2018 29 21 12 6 0 0
14 18 10 0 0 0
2017 29 19 13 2 0 0
28 12 6 1 0 0
2016 24 21 18 5 1 0
10 17 6 7 1 0

注目は、23歳以上。医学部再受験生の多くはこの層に含まれます。

30歳以上については合格者がこの数年いないものの、20代の若年医学部再受験については一定数の合格者が毎年います。

なお、最新2021年度入試については未公表ですが、筆者の宮崎大学の友人によると、2021年度入試合格者のうち医学部再受験生は8名、うち1人は30代だとのことです

これらのことから、宮崎大学は医学部再受験生に対して、「比較的寛容」な大学と言えます。

実際、30代以上の合格者が毎年いる大学や医学部再受験生が毎年10名以上合格する大学があるのも事実ですが、3浪以上が皆無といった国立も珍しくないため、毎年一定数の医学部再受験合格がある点、安心できます。

また、試験科目や定員など変更の多い2022年度入試以降については不明ですが、これまでの宮崎大学の一般入試では「面接は配点なし」とされていました。

これは医学部再受験生にとっては大きなメリット。

もちろん、面接で好印象を残せる医学部再受験生もいますがあくまで面接。実際のところ、「面接でライバルに差をつけて合格した」なんて話は聞きません。

つまり、悪しきを落とすための面接において、配点がないというのは、年齢についてハンデとされがちな医学部再受験の世界ではとても好都合なのです。

さらには、出題される問題の難易度も医学部再受験生にとって非常にちょうどいいもの。

自身の大学受験からブランクが大きいという特徴がある医学部再受験生にとって、難易度の高い試験問題が課される大学は、あまりお勧めできません。

宮崎大学の入試問題は、偏差値からしても、全体としてやや易〜やややや難レベル。

基本事項の徹底、共通テスト(旧センター試験)レベルの充実をメインに勉強していき、秋から過去問演習を開始するという王道の勉強法で、医学部再受験生でも十分に合格は狙える範囲の大学です。

以上、実際の合格者データ・面接の配点なし・入試問題の難易度という複数の観点から、筆者としては宮崎大学は医学部再受験生におすすめの大学となっています。

宮崎大学を目指す医学部再受験合格に必要な勉強法

宮崎大学を目指す医学部再受験合格に必要な勉強法

それでは医学部再受験生が宮崎大学を合格するために必要な勉強法について、科目別にご紹介いたします。

英語

宮崎大学では前期・後期ともに英語が課されます。

例年、90分のうちに大問3-5個、長文1題と自由英作文1題は必出の傾向があります。

問題としての難易度は普通で、時間さえあれば満点を取れる医学部再受験生がほとんど

全体として時間に対する問題量が多めのため、過去問演習で慣れを作る必要があります。医学部再受験生は少なくとも5年分は解いておきましょう。

宮崎大学の英語では英作文の比重が他大学医学部に比べて大きいことも、医学部再受験にあたっては注意が必要です。

英語が得意な医学部再受験生であれば逆にチャンスとも言えます。

なお、採点は医学部英語科の先生がされているということで、正しい文法・適切な表現の選択が求められます

英語が得意ではない医学部再受験生は、予備校や通信教材などを短期でも活用することで、英作文の添削をしてもらう機会を設けた方がいいでしょう。

数学

宮崎大学では前期日程でのみ数学が課されます。

医学部独自の問題が出題され、120分のうちに大問5問が課されます。

難易度としては普通〜やや難で、基本問題である大問3つでミスを極力ゼロにし、応用問題の残り2つの大問で可能な限り記述することが求められます。

医学部再受験生の勉強法としては、「基礎の徹底」「微積分の重視」が重要。

共通テストレベルの数学を9割程度取ることが大まかな指標です。

応用問題については、過去問はもちろん他大学医学部の問題や良問問題集などで一問一問を「しっかり理解する」ことを大事にして勉強すると、着実に応用力が鍛えられます。

理科

宮崎大学ではこれまで、後期でのみ化学基礎・化学が課されていました。

しかし、2022年度入試より、後期での化学出題は廃止され、代わりに前期日程ので理科2科目(物・化・生から選択)が課されることが予告されています。

この変更は、医学部再受験をはじめとする全ての受験生にとって非常に不安な事態であることは間違いありません。

しかし、これまでの宮崎大学の過去問などの傾向を踏まえると、難問・奇問が出題されることは考えにくいです。

したがって、宮崎大学を検討している医学部再受験生は、理科の学習は「基本事項の徹底」を重視しましょう。

問題演習にあたっては参考として、宮崎大学他学部の理科や、偏差値同程度の国立医学部の過去問を活用するといいでしょう。(化学は後期の過去問があります)

面接対策

宮崎大学医学部における面接は、配点なし。

これまでの受験体験記や筆者の友人からの情報からも、「宮崎大学の面接試験は、あまり重要視されていない」と言って間違いないようです。

穏やかな面接の中で、必要十分な対応ができれば面接で落とされることはまずないと言えます。

医学部再受験にあたっては、なぜ今なのか・なぜ医者なのかという、医学部再受験の面接に特有な質問について、しっかりと準備しておくことが重要です。

一般入試の概要と結果【2021年度最新版】

一般入試の概要と結果【2021年度最新版】

ここでは、宮崎大学医学部再受験に重要な、一般入試の概要と結果をお示しします。お示しするデータは2021年度入試を反映した最新版となります。

宮崎大学には推薦入試もありますが、高校新卒から1浪までなので医学部再受験生は対象にありません。(2022年度入試より、2浪までと対象が拡大)

なお、すでに宮崎大学から、2022年度以降の入学者選抜について入試科目や定員数について変更があることが予告されています。

宮崎大学を検討している医学部再受験生は、今後の最新情報に注意してください。

前期日程

2021年度宮崎大学の前期日程の入試科目は以下の通りでした。

試験 数学 理科 英語 国語 地・公 面接 総合点
大学共通テスト 200 200 200 200 100 - 900
2次試験 300 - 300 - - あり 600
合計 500 200 500 200 100 - 1500

なお、共通テストについては、理科:物・化・生から2科目、地・公:世B・日B・地B・現社・倫・政経・倫政から1科目となっています。

また、2次試験については、数学は数Ⅲを含み、理科は課されませんでした

ただし、2022年度入試より理科が追加され、物・化・生から2科目選択となることが予告されています。配点は未公表です。

2021年度までの配点比率を見ると、

大学共通テスト:2次試験 = 60%:40%

となっており、少しだけ共通テスト重視の配点になっています。

次に、宮崎大学の前期日程の直近5年間の結果データをお示しします。

2021 2020 2019 2018 2017
定員 50 50 50 50 50
志願者数 296 226 424 386 393
受験者数 非公開 183 256 256 256
合格者数 非公開 54 58 66 67
倍率 - 3.39 4.41 3.88 3.82

なお、倍率=受験者数/合格者数として計算しています。

2019年度入試では大幅な増加を認めていますが、例年の倍率は約4倍と国公立医学部の中では平均的です。

なお、2022年度から推薦枠の拡充と改編に伴い、前期の定員が50→45人に縮小されることが予告されています。

後期日程

次に、2021年度宮崎大学の後期日程の入試科目は以下の通りでした。

試験 数学 理科 英語 国語 地・公 面接 総合点
大学共通テスト 200 200 200 200 100 - 900
2次試験 - 150 150 - - あり 300
合計 200 350 350 200 100 - 1200

なお、共通テストの科目指定については、前期と同じです。

また、2次試験については、数学は課されず、理科は化基・化学のみでした

2022年度入試からは、後期の試験科目は英語・面接のみとなることが予告されています。配点は未公表です。

2021年度までの配点比率を見ると、

大学共通テスト:2次試験 = 75%:25%

となっており、国公立医学部の後期選抜としては一般的な、共通テスト重視の配点です。

最後に、宮崎大学後期日程の直近5年間の結果データをお示しします。

2021 2020 2019 2018 2017
定員 20 20 20 20 20
志願者数 397 359 387 376 364
受験者数 非公開 47 62 60 68
合格者数 非公開 22 21 22 20
倍率 --- 2.14 2.95 2.73 3.40

なお、倍率=受験者数/合格者数として計算しています。

後期試験の倍率は3倍を下回る年が続いているようで、

国公立医学部の後期としてはかなり低い倍率で推移しています。

なお、2022年度から推薦枠の拡充と改編に伴い、後期の定員が20→15人に縮小されることが予告されています。

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