医学部再受験を成功させるために必要な勉強時間を解説

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医学部再受験生が合格に必要な勉強時間について、国公立大学と私立大学を比較しながら解説

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医学部再受験生が気になるポイント!国公立と私立に必要な勉強時間を比較

難関とされる医学部再受験ですが、勉強を始める際に多くの医学部再受験生が「国公立を目指すか、私立を目指すか」を悩むもの。

確かに、国公立大学であれば共通テスト対策も必要になる一方、私立大学であれば基本的には3教科4科目の対策のみで十分。

しかし、具体的に本気で合格を目指すのであればどれぐらいの勉強時間が必要になるのでしょうか?

この記事では、国公立大学と私立大学それぞれで本気で医学部再受験を成功させるために必要な勉強時間について、詳しく解説していきます。

なお、ここでは4月から勉強を始めて1年間で合格させることを前提に、お話ししていきます。

2年3年計画で考えている方の参考にもなるものですので、ぜひご活用ください。

本気になれば1日どれだけの勉強時間が作れるか

本気になれば1日どれだけの勉強時間が作れるか

国公立私立とそれぞれに向けた必要な勉強時間を解説する前に、まずは1日の生活の中で本気を出せばどれだけ勉強時間を捻出できるか考えてみましょう。

生活の軸を医学部再受験に費やす場合

科学的に最も理想的な22時〜6時の8時間睡眠を取るとします。

朝・昼・夕に食事や休憩の時間として各1時間、家事や入浴などに合計3時間を費やすとします。

この場合、1日の残りは10時間。本気を出せばこの10時間を勉強時間に費やせるのです。

もちろん、医学部再受験生の中には家族がいる場合も珍しくなく、ここまで集中できるかどうかは個々人によりますが、一般化すればこのような数字に。

仕事などが日中にある場合

睡眠時間を同様に8時間と仮定し、出勤も含めて8時〜18時は勉強ができないと仮定します。

この場合、前述と同じ条件で家事や入浴に1日3時間費やしていると、残りの勉強時間はたったの2-3時間程度

会社への行き帰りなどのスキマ時間を上手に活用しても、睡眠時間を削らない限りは1日5時間の勉強時間を確保するのも困難です。それでは生活の質も下がり、勉強効率も悪くなってしまいます。

早い段階で勉強中心の生活を

このように、本気を出せば1日10時間の勉強時間を捻出できる一方で、日中に仕事などの他の用事が毎日あるようでは1日5時間も勉強することができません。

もちろん、仕事と両立させながら医学部再受験を合格させた方もいないわけではありませんが、睡眠時間を削ったり、秋ごろには退職したりしているものです。

本気で医学部再受験を「最短で」成功させたいのであれば、4月から早速、1日10時間の勉強時間を確保するつもりでいつべきです。

私立大学合格のためにはどれぐらい勉強する?

私立大学合格のためにはどれぐらい勉強する?

では、文系出身者や比較的年齢に高い医学部再受験生など、多くの人におすすめな私立大学について解説していきます。

なおここでは、私立大学の中でも中堅クラスの医学部に医学部再受験で合格するために必要な勉強時間をご紹介しています。

私立大学は3教科4科目

私立大学のほとんどは一般試験で英・数・理2の3教科4科目を課します。

ただし、中には理科が1科目であったり国語を含めた複数科目の中から選択をさせる大学など特殊な大学もあります。どうしても理系科目が苦手な医学部再受験生はそのような大学を選択するのも戦略の一つです。

医学部受験は求められるレベルも高いため、受験科目が増えればその分勉強時間も相当に必要に。

勉強時間がなかなか割けないという人や、学力に自信のない人は比較的勉強時間が抑えられる私立大学を選択するとよいでしょう。

おすすめの勉強計画

学習内容 input:output の比率
4〜6月 4科目それぞれの基礎をイチから学ぶ。 7:3 〜 8:2
7〜8月 基礎の徹底を問題演習で図る 4:6 〜 3:7
9〜10月 応用・発展レベルの問題演習を行う( 参考書やドリルはこの時期のうちに満足いくほどにやり込む) 3:7 〜 2:8
10月末 ※受験校候補を5〜8校に絞る
11〜2次試験 志望大学の過去問をベースに学習を進める 参考書 : 過去問 = 2:8

私立大学を目指す医学部再受験生にありがちなのが、4科目だからと気が抜け、勉強時間を怠ってしまうケース。

確かに国公立の医学部再受験に比べれば気が抜ける気持ちもわかりますが、医学部再受験はそんな簡単なものではありません。

特に基礎の徹底を図る1年の前半は、勉強時間を最大限に捻出し、直前期と同程度の集中が求められます。

必要な勉強時間は・・・

私立大学の合格に必要な4科目の総勉強時間は、ズバリ1日最低6時間

医学部再受験の中でも比較て仕事をしながらでも目指せるのが私立大学です。

しかし、よほどポテンシャルが高くない限りは早急に覚悟を決めて退職し、1日10時間近くの勉強時間を作るべきです。

少なくとも、現役生たちはそれぐらい勉強しています

国公立大学合格のためにはどれぐらい勉強する?

国公立大学合格のためにはどれぐらい勉強する?

共通テストは5教科7科目が基本

国公立大学を医学部再受験で目指す場合には、共通テストで国語・社会も課されるということを意識しなければなりません。

社会の単位数

特に、医学部再受験生にとってあまり知られてない事実の一つに、社会科目の単位数があります。

実は、医学部によって、共通テストで単位1の社会を求める大学と単位2を求める大学と二つに分かれるのです。

単位1の科目は、「倫理」「政治経済」「現代社会」など。

単位2の科目は、「倫理・政治経済」「地理B」「日本しB」「世界史B」など。

この「単位」とは、高校で指導する際に必要な週あたりの授業時間数であり、単位1と2の違いは端的に必要な勉強時間が2倍ということ。

ただでさえ国公立受験は勉強時間が相当量必要で医学部再受験にとっても困難となるため、得意でない限りは単位1の科目を選択することを強くお勧めします。

おすすめの勉強計画

学習内容 input : output
の比率
英数理:国社
の比率
4〜5月 英数理を中心に基礎をイチから学ぶ。 7:3 〜 8:2 9:1
6〜7月 英数理の問題演習(基礎〜標準)、国社を問題演習ベースで学び始める 4:6 〜 3:7 7:3
7〜8月 共通テストの過去問を使って総合8割越えを安定化させる 1:9(共通テスト/センター試験の過去問) 共テ/セ試の過去問を徹底。同等に。国社はここで完成させるつもりで。
9〜10月 応用・発展レベルの問題演習を行う( 参考書やドリルはこの時期のうちに満足いくほどにやり込む) input : output = 3:7 〜 2:8 国社はほぼ触れない
※共テの得点別に志望校を設定(3〜5校)
10〜12月中旬 志望大学の過去問をベースに学習を進める input: output = 1:9 国社はほぼ触れない
12月中旬〜共テ 共通テストの過去問演習 共通テスト対策のみを行う 全教科満遍なく
共テ〜 共通テストの結果を受けて受験校を決定し、その大学の過去問を演習する 志望大学の過去問演習のみを行う 志望大学の試験科目のみ

医学部再受験で国公立大学合格を1年で決めるには、これだけの過密スケジュールに。

そして毎日の勉強時間も相当量、十分に集中して取り組む必要があります。

大きな節目は夏の共通テスト対策。ここで8割近い安定した得点率を出せなければその年の合格可能性はかなり遠のいてしまいます。

総勉強時間は・・・

医学部再受験で国公立大学に1年で合格するための総勉強時間は、ズバリ1日最低8時間は必要。

ただし、毎日勉強時間10時間を目指してもモチベーションの維持や集中力の持続は困難で、実際には合格に至れない医学部再受験生もいるもの。

それだけ、医学部再受験、特に国公立大学受験は成功が難しいものだと身構える必要があるかもしれません。

そもそも、医学部再受験でライバルとなるのは現役生や浪人生であり、彼らの勉強時間は優に10時間近い勉強時間が毎日であることを忘れてはいけません。

医学部再受験の勉強時間を削る因子はたくさんある

医学部再受験の勉強時間を削る因子はたくさんある

ここまで、医学部再受験において1日の理想の勉強時間を解説してきましたが、実際には毎日この全てを学習に費やせるわけではありません。

ここでは、これまでの医学部再受験生が苦い思いをしてきた、勉強時間を妨げてしまう、でも合格には必要なことをご紹介します。

定期的に受験する模試

自分の理解度、全体の中での自分の立ち位置などを把握するためにも、2~3ヶ月に1回の模試の受験は絶対に必要

私立・国公立どちらにしても、医学部再受験生は共通テスト模試を利用するのがよいでしょう。

この場合、模試の受験とその復習に、医学部再受験生の場合、平均1週間程度は勉強時間を消化されてしまいます

学力を試す以外にも、今後の勉強アドバイスなどのコメントがもらえる模試もあるため、全く損するものではありませんが、勉強計画を立てる際には事前に「復習時間」として勉強時間が削がれることを忘れないようにしましょう。

面接・小論文対策

今や全国全ての医学部で面接が行われています。

定番の「志望理由」や「医師を志す理由」などの質問への返答はもちろん、医学部再受験であればそれ以上に多様な質問を想定して対策しておく必要があります。

具体的には、「なぜ今なのか」「自分を客観的にみてどう思うか」「年齢についてどう感じているか」など踏み込んだ質問がされることもあります。

また、面接に加えて小論文を課す大学も半分以上あるのが現状。

現役生らとは社会人経験も違う医学部再受験ですから、相応の作文力・論理力があることが求められてしまいます。

さほど気にしない医学部再受験生も多くいますが、合否を分ける一つの因子であることは事実

特に直前期には勉強時間が大きく削がれる因子になるため、夏〜秋頃から対策を検討するべきでしょう。

情報収集と志望校選び

特に夏〜秋にかけて重要となるのがこの情報収集と大学選び。

方法としては、ネットなど無料で得られる収集法もありますが、圧倒的におすすめなのが医学部予備校などの力を頼ること。

医学部再受験で特に重要なのが年齢に寛容な大学かどうか。そのほかにも実際の医学部再受験生の合格率や留年率、倍率の推移なども重要。

全て1人で「十分に」行うには、あまりにも勉強時間が大きく削がれてしまい、非効率的です。

そのためにも、長年蓄積された膨大な情報量を的確に整理してある予備校の力を借りることのメリットは計り知れません

また、医学部再受験の場合は寛容度や合格可能性の高い大学となると地方の医学部がおすすめ。

あまり知らない地方医学部への受験はかなり勇気がいるため、ここも予備校の力を借りられれば合格した先輩の話を聞いたりすることで決意に至れるものです。

なお、予備校の受講料が高価で厳しいという人には、単科受講や短期講習がお勧めです。その期間だけでも予備校生の一員として十分なサポートを受けられます。

まとめ〜医学部再受験に必要な勉強時間〜

今回は、医学部再受験において本気で1年合格を目指す場合に必要な勉強時間について解説しました。

まとめると、このようになります。

  • 本気になれば1日10時間の勉強時間を捻出できる
  • 医学部再受験で私立1年合格には最低でも毎日6時間以上の勉強時間が必要
  • 国公立のためには毎日10時間でも合否は分からない

実際には、国公立私立と両方を目指しながら学習するパターンや、初めから2年3年計画で始動するパターンもあるため一概には語れない勉強時間ですが、今回の記事が検討の参考になれば幸いです。

なお、学士編入の場合は受験日なども大幅に異なり、全く別の計画が必要になることも注意が必要です。

また、いずれにしても医学部再受験を完全独学で成功させるのはかなりレアケース。

大手予備校、医学部専門予備校のどちらでも、情報収集や学習計画のサポート、受験校決定のアドバイスなどはぜひプロの力を頼り、間違った判断を回避するよう心がけましょう。

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