岡山大学の医学部再受験寛容度を解説

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岡山大学医学部は旧医科大学をルーツにもち、中国・四国地方では名門大学として有名です。

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岡山大学

岡山大学は、岡山県岡山市に位置します。

そんな岡山大学の医学部附属病院である岡山大学病院は、岡山県の医療の中核を担っているといっても過言ではありません。

岡山大学医学部は、特に中国地方に住む受験生にとっては憧れの的であり、誰しもが一度は岡山大学で勉学に励むことを夢みます。

もちろんそれは医学部再受験生も例外ではなく、岡山大学医学部を目指す医学部際受験生も多くいます。

そんな岡山大学について本記事では、特徴や医学部再受験生に対する寛容度、最新の受験情報等についてまとめていきます。

岡山大学医学部を志望する際受験生はぜひ参考にしてください。

岡山大学医学部医学科の概要

岡山大学医学部医学科の概要

岡山大学医学部の特徴・強み

岡山大学医学部及び岡山大学病院の強みといえば、何といっても肺移植でしょう。

なんと、日本で初めての肺移植を成功させたのは、岡山大学であり、このことを皮切りに日本の肺移植医療は発展を遂げてきました。

もちろん肺移植だけでなく、肝移植や腎移植など岡山大学の活躍は多岐にわたります。

したがって、医療の中でも特に臓器移植について学びたいという受験生は、ぜひとも岡山大学医学部でその真髄について学んでほしいと考えます。

カリキュラム

1年次

岡山大学1年次は、一般教養科目を主に学びます。

また、1年次の段階で医学セミナーであったり、早期臨床体験に関わることで、将来的に自分が医療に関わる人間としてどのように勉強していくべきなのか考える良い機会になります。

2年次

2年次では基礎医学の学習が始まります。

基礎医学は、文字通り後々学んでいく専門科目の基礎となる科目ですから、疎かにはできません。

また、2年次では基礎病態演習としてPBLの授業を受けることになります。

3年次

3年次では引き続き基礎医学を学びつつ、基礎医学配属といったカリキュラムがあります。

ここでは、自分で基礎医学の研究室を選び、3ヶ月間、自主的に研究を行います。

実験の計画等研究者の仕事を垣間見ることで将来の選択肢として医学研究があることを学ぶ事ができます。

後期からは、臨床医学が始まります。

これまで学んだ基礎医学の知識を活かしつつ、臨床的な側面から医学を見る訓練をしていきます。

4年次

4年次は3年次から引き続いて臓器別に臨床医学を学びます。

そして、秋からは臨床導入実習が始まります。

ここでは、臨床実習の準備段階として実習を行います。

4年次には、CBT/OSCEという試験を受験することになり、合格することで実習への参加権を得る事ができます。

5年次

4年次で臓器別に疾患を学んだ後は、ようやく臨床実習が始まります。

臨床実習では座学で学んだ知識を活かして、実際の患者さんとの関わりを通じた学習をしていきます。

6年次

6年次では、5年次に引き続いて臨床実習を行った後に、卒業試験そして国家試験を乗り越えます。

二つを乗り越えることでようやく医師になることができるのです。

概要情報

ここでは、岡山大学医学部医学科の概要情報について簡単にまとめておきたいと思います。

区分 国立
キャンパス所在地 〒700-8558 岡山市北区鹿田町2丁目5番1号
学費 入学料:282,000円、授業料(年額):535,800円
偏差値(河合塾) 67.5
医学科公式ホームページ https://www.okayama-u.ac.jp/user/med/index.html

岡山大学医学部再受験生の寛容度

岡山大学医学部再受験生の寛容度

結論から言いますと、岡山大学医学部は医学部再受験生にはあまりお勧めできる大学ではないということになります。

なぜ、岡山大学が医学部再受験生にあまりおすすめできない大学となっているのかということについては下記で詳しく解説していきます。

まずは毎年の岡山大学の医学部入学試験の年齢別合格者の内訳をご覧ください。

下のすべての数字は、各年齢の合格者数を表しており、単位は人となっています。

年度 性別 18歳 19歳 20歳 21歳 22歳

29歳
30歳

34歳
35歳

39歳
40歳
以上
2022 男性 32 26 6 0 3 2 0 0
女性 23 19 0 0 3 0 0 0
2021 男性 25 32 8 0 3 0 0 0
女性 18 19 3 0 0 0 0 0
2020 男性 23 28 7 3 2 2 0 0
女性 23 13 8 0 1 0 0 0

18歳は現役生、19〜21歳は浪人生、22歳以上の受験生の多くは再受験生であるということを念頭において、上の年齢別の岡山大学医学部の合格率データを見ていきましょう。

全体的に岡山大学医学部では、22歳以上の医学部再受験生の絶対数があまり多くはないということに気がつくでしょうか。

具体的には、最新の2022年度で8人医学部再受験生の合格者がいるものの、2021年度では3人、2020年度では5人となっておりこれはあまり大きな数字ということはできないでしょう。

例えば、医学部際受験生に寛容であるということで有名な滋賀医科大学医学部では、ここ3年間のうち少なくとも医学部再受験生の合格者が8人出ており、最も多い年では17名の合格者が出ています。

これらを総合して考えると、やはり岡山大学医学部の医学部再受験生の合格者数は多いとはいえないでしょう。

従って、滋賀医科大学は医学部再受験生に対して寛容とはいえず、合格者全体の中の医学部再受験生の割合があまり高くないということから、医学部再受験を成功させるには難しい大学だといえるでしょう。

ただし、多い年では8人が合格となっていますから、完全に医学部再受験を諦めてしまうには早いです。

岡山大学医学部の過去問を確認してみたり、自分の模試の偏差値と比較してみることで、実力的に十分であると考えれば受験に挑戦してみる価値はあります。

医学部再受験生が合格に必要な勉強・対策法

医学部再受験生が合格に必要な勉強・対策法

理数系科目(数学・理科)で高得点を取れるように

まず岡山大学医学部を受験する上で最も重要な点は、理数系科目で高得点を取ることができるようにしておくことです。

詳細な点数配分については後述しますが、岡山大学医学部の受験科目としては1600点満点中、理科数学の占める割合が900点と50%以上となっており理数科目が非常に重要視されていることがわかります。

ここでは、数学及び理科(化学・物理)でどのような参考書を用いて勉強を進めていけば良いかについて簡単に触れていきます。

数学

数学は、基礎を固めることが非常に重要な科目です。

したがって、参考書に入る前に教科書レベルの知識を固めてしまいましょう。

その際、定義や定理についてもなあなあにせずにしっかりと証明できるようにしたり他人に説明できるレベルに持っていったりできるようにすることが重要です。

教科書レベルの知識を固めることができたら、次は網羅的な問題集で演習をすることで知識の定着を図ります。

具体的には、「Focus Gold」であったり、「チャート式問題集」のような問題集が網羅的でありかつレベルもそこまで高くないということで非常にお勧めです。

それが終わったら、最後にハイレベルな問題集、具体的には「標準問題精講」であったり、「大学への数学 スタンダード演習」を用いて難しい問題に対する発想力であったり計算力を鍛えていきます。

化学

化学は暗記色が強い科目ですから、まずはしっかりと教科書に載っているような知識を片っ端から頭に叩き込んでいきます。

その後、その知識のアウトプットのために、教科書レベルの問題集を解きます。

具体的には、「セミナー化学」や「リードα」といった参考書がおすすめできます。

その際、なかなか覚えられないような知識や初出の知識をまとめておくノートを作成しておくと暗記がしやすくなります。

それが完成したら、大学受験科学の鉄板問題集「重要問題集」をひたすら解きます。

レベルとしてはこの重要問題集で十分なので、重要問題集は二周ほどできると良いでしょう。

物理

物理に関しては、演習することを通して現象を理解することが重要です。

教科書を読んでもなかなかわからないということも多いでしょうから、まずは基本的な知識を「物理のエッセンス」で固めることが良いでしょう。

物理のエッセンスは、基礎から演習を通して物理を学ぶことのできる良書です。

そして、物理のエッセンスシリーズである、「良問の風」、「名問の森」とステップアップしていくことで、着実に物理の実力をつけていきましょう。

この三冊はシリーズになっているので、これを一通り解く勉強方法で基本的のどんな問題にも対応することのできる力がつきます。

最新の入試結果を解説

最新の入試結果を解説

受験関連情報

一般選抜入試の2022年度(令和04年度)の結果を見る前に、まずは岡山大学医学部医学科の前期試験入試の受験科目関連情報を見ていきましょう。

なお、令和5年度・2023年度の募集要項を参考にしており、2024年度募集要項は11月ごろ発表とのことです。

岡山大学は国立大学であるため、入試は大学での試験に加えて、国公立大学では必須となる共通テストが課されているということに注意しましょう。

※なお、入試形式は変更する可能性もあるので、日程や方法、推薦の有無など入試最新の情報は逐一大学の発表するサイトにアクセスして確認してください。
※岡山大学医学部医学科では、募集要項の冊子での配布は行なっておらず、web上での公開とのことですから、注意してください。

共通テスト(5教科7科目(500点満点)

科目 配点
【国語】
国語
100
【地歴】
世界史B·日本史B·地理B
100
【公民】
倫理・政経・現代社会・倫理/政経
100
【数学】
数IA、数IIB 計2科目
100
【理科】
物・化・生から2科目
100
【外国語】
英(リスニングを含む)
100(20)

※【地歴】【公民】の中から一つ選択
※理科は、基礎科目の選択不可

個別学力試験3教科(1100点満点)

個別(2次)配点比率:69%

【数学】
数l・数A・数Il・数B・数III
400
【理科】
「物基・物」、「化基・化」、「生基・生」から2つ
300
【外国語】
コミュ英語I・コミュ英語II・コミュ英語III・英語表現I・英語表現II
400
【その他】面接 -

先述の通り、岡山大学医学部の受験科目としては1600点満点中理科数学の占める割合が900点と50%以上となっており理数科目が非常に重要視されていることがわかります。

また、二次試験の得点比率が比較的高いことから共通テストでミスをしてしまっても、十分に個別学力試験で巻き返すことが可能ですから、諦めずに最後まで努力しましょう。

2022年度入試結果

それでは最後に、岡山大学医学部医学科の2022年度の入試結果についてみていきましょう。

参考元として、岡山大学医学部のホームページの入学者選抜状況の情報を用いています。

参考元URL:https://www.shiga-med.ac.jp/admission/undergraduate/exam-data

募集人員 志願者数 受験者数 合格者数
(男性)
合格者数
(女性)
志願倍率
一般入試 98人 540人 360人 65人 34人 5.5

以上が2022年度の岡山大学医学部医学科の入試結果となります。

合格者総数99人のうち、約30%、すなわち10分の3に相当する34人が女性の合格者となっています。

一般的に、国公立の医学部医学科では女性の合格者数が男性に比べて低い傾向にあります。

岡山大学もやはりその傾向通り比較的女性比率の高い医学部設置大学となっています。

とはいえ、東京大学医学部などでは女性比率が10%台と非常に低くなっていますから、女性の入りやすさとしては標準的といって良いでしょう。

また、志願倍率の5.5倍という数字についてですが、この数字は国公立大学医学部の中では非常に標準的です。

この数字を見て、倍率が高いと感じる受験生も多くいるでしょうが、逆に医学部受験を目指すのであればこの程度の数字は覚悟する必要があるでしょう。

ただし、志願倍率と実際の倍率は異なりますから、そこまで大げさに身構える必要はありません。

実際に岡山大学医学部でも志願者数から受験者数は2/3に減少しています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

岡山大学医学部について、その特徴や再受験生に対する寛容度、入試に必要な科目や昨年の受験結果等ポイントをおさえてまとめてきました。

前述の通り岡山大学は医学部再受験生に対してあまり寛容であるとはいえないものの、直近3年間のうち最大で8人の医学部再受験合格者が出ています。

したがって、医学部再受験生は岡山大学医学部を志望する明確な理由があるのであれば挑戦する価値はあるといえるでしょう。

しかし、この再受験の寛容度で無謀な挑戦をすると受験勉強がパーになってしまいますから、過去の問題等を現在の実力と照らし合わせてみることが重要です。

あなた以外にも岡山大学医学部再受験を過去に行った医学部際受験生は存在しますから、インターネットやブログ等で口コミ記事を確認してみるのが良いでしょう。

医学部再受験は非常に過酷な道のりで、途中で諦めてしまいたくなることもなん度もあるかと思います。

そのような不安を持つ医学部際受験生は、医学部予備校の受講を考えてみると良いでしょう。

医学部予備校の中にはオンラインで講義を受講することのできる形態のものもありますから、忙しくて時間のとりにくい社会人でも比較的効率的に医学部再受験のための勉強を進めることができます。

ぜひ情報収集をしっかりと行って、後悔のない医学部生活を送りましょう。

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