
医学部再受験生は学費の安い国公立を目指す傾向が多いですが、私立大学が実は穴場。
なぜ、私立大学が医学部再受験生に最適なのかここでは詳しく紹介していきます。
医学部再受験生が気になる学費問題や年齢問題についても取り扱っているので、ぜひ確認してみて下さい。
私立大学医学部を目指す
医学部再受験生の多くは国公立大学医学部を目指す傾向が多いですが、私立大学医学部のほうがおすすめです。
まずは試験科目が英語、数学、理科二科目が一般的なため、科目を絞って学習に専念することができます。
ただでさえ学習する量が要求され1科目にかける時間が多くなってしまう再受験生は、文系科目の対策をしなくて良い私立大学医学部のほうが合格できるチャンスは広がります。
上位の私立大学であれば国公立大学医学部レベルの偏差値が必要となりますが、他の医学部であれば医学部の中では標準レベルの偏差値で勝負することが可能です。
年齢的な差別も国公立大学ほどなく、学力があれば合格できる大学が多いので魅力的です。
出題傾向がはっきりしていて対策しやすい
私立大学医学部は、各大学とも出題傾向が明確であり対策がとりやすいメリットがあります。
したがって、志望大学の出題範囲をしっかり学習しておけばよく、同じ科目でも分野によって強弱をつけて学習計画を立てることが可能です。
基礎知識をしっかりと定着させた上で、過去問対策や模試等で実践訓練を十分積んでおけば合格圏内までもっていくことは可能です。
基礎学力が身に付いたら、過去問分析をしっかり行なって効率の良い学習計画を立てていくことが重要となってきます。
経済的負担は奨学金や貸与制度で負担軽減可能
再受験生が私立大学医学部を敬遠する最大の理由は、授業料の高さにあります。
もともと社会人から目指す人も多く、親の援助等を頼らずに医学部を目指す人もいらっしゃるからです。
しかし、日本育英会の奨学金を含めて医学部では奨学金制度が充実しているので、経済的負担を軽くすることも可能です。
たとえば、日本育英会の奨学金は、医学部生ならば月最大16万円まで借りることが可能なので、在学6年間で合計1152万円分の経済的負担を軽くすることが可能です。
また、杏林大学では入学後の学債や寄付金など一切かかることがないので余計な経済負担が発生せず魅力です。
年齢差別の医学部は要注意
私立大学医学部が再受験生にとって狙い目であるのは間違いありませんが、なかには年齢に寛容でない大学があるのも事実です。
これは、偏差値レベルに関係なく、難易度が高い医学部から低い医学部まで様々です。
そのため、受験生は過去の合格状況を年齢別に公表している医学部があるので、その情報を参考にしたり、医学部入試を熟知している専門予備校のアドバイスに従って志望校を決める必要があります。
医学部に合格できる学力があっても、年齢を理由に不利な選抜をされてしまっては、これまでの努力が水の泡になりかねません。
2018年は、東京医科大学の不正入試問題が社会問題にまで発展し、国内外から多くの批判がありました。
東京医科大学の場合、政府高官の息子を裏口入学させたり、女子受験生に不利な採点を行ったことが注目されました。
しかし、実は女子と同様に4浪以上の男子も不利な採点が行われていたことが調査報告で明らかになっています。
仕組みとしては、現役および2浪までの男子は20点の加点、3浪男子は10点の加点、そして女子および4浪男子は加点なしという措置です。
1点で合否に左右されるといわれる入試において10点から20点の加点が実施されていたというのは、明らかに4浪以上の受験生には不利な入試となっています。
東京医科大学以外では不正入試の実施が確認されていないという報告になっていますが、年齢に寛容ではない医学部はなるべく避けることが賢明です。