女性の場合は医学部再受験の時期で悩む

医学部再受験は、医学部予備校の体験記を見ても分かる通り女性の合格者が多いです。
ただし、女性特有の悩みもあるようで医学部再受験をなかなか決断できないでいる人もいるかもしれません。
一番多いのは、結婚や出産の問題ではないでしょうか。
特に出産の場合は高齢になるほどリスクが高くなるので、子供が欲しい人はできるだけ若い頃に出産を経験したいと考えている人もいるはずです。
しかし、医学部再受験を挑戦するとなると25歳で勉強を始めて仮に1年で医学部に合格できたとしても、そこから6年間の医学部生活が始まります。
医学部卒業後も研修医時代が2年あるため、この場合には最短33歳で出産となります。
もちろん、研修医時代に出産することも可能ですが、この時期に1年ブランクを背負うのは影響が大きい上に、出産後も子供の育児はあるので医師としての仕事は非常に負担がのしかかってきます。
いずれにせよ、子供を作る場合夫や両親などがサポートする環境が整っていないと医師としてのキャリア形成は難しくなるでしょう。
それでも子育てをしながら活躍している女性の医師は沢山いるので悲観的になる事はありません。
政府も女性の雇用促進を後押ししている上に、医療機関は院内保育が充実しているので、子供を預ける上では他業界に比べて進んでいます。
結婚や出産を考えている女性の場合、医学部再受験で1年でも早く合格を勝ち取り次のステージに進むのが得策だと言えます。
主婦から医学部再受験の道も多い
子育ての合間を勉強時間に費やしたり、子供が大きくなって手がかからなくなったりして医学部再受験を目指す女性も多いです。
この場合、夫の理解があれば経済的負担も家計のやりくりで突破できるため、金銭的なハードルよりも医学部に合格できるだけの学力が習得できるかが課題です。
医学部受験の専念組に比べたら、家事や育児などどうしてもやる作業は増えるため勉強時間の捻出や学習の効率性が合否に大きく影響してきます。
ただし、医学部の勉強は大変なうえ、その後のキャリアも多忙が予想されるので、子育てや家事全般においては家族の協力が必要不可欠となります。
女性差別や年齢差別の医学部は要注意
東京医科大学の裏口入学が発覚したことをきっかけいに内部調査が進められた結果、東京医科大学では、女性や浪人生は転送操作が実施されていたことが発覚しました。
詳しく解説すると、2018年の医学部入試において二次試験で実施された小論文(100点満点)の際、全受験生をまず80点満点とし、現役と2浪生の男子には一律20点加点、3浪男子には10点加点、そして4浪以上と女子には加点無しとしていました。
少なくとも2006年からこの手法を取り入れて入試を実施されていたと言われています。
対象 | 男子 | 女子 |
---|---|---|
現役および2浪まで | 20点 | 0点 |
3浪 | 10点 | 0点 |
4浪以上 | 0点 | 0点 |
医学部にかかわらず、入試では1点が合否を左右すると言われているなか、女子の医学部受験生の場合は20点もハンデを受けたなか合格を目指さなければなりません。
これでは、女性のほうが東京医科大学を目指す場合、同じ偏差値の医学部よりも難易度が上がってしまいます。
今回は、東京医科大学の裏口入学によって調査が入り女性差別の入試制度が発覚できましたが、ほかの医学部でも男性のほうを有利にしている医学部があることは否定できません。
憶測記事などネットやブログで多く掲載されていますが、正確な情報が入手でてから当サイトでは紹介していきたいと思います。
女子再受験生が気をつけるべきこと
医学部再受験だけでも現役生や1浪人生よりも困難と言われているなか、性別の理由だけで減点されることは許しがたいことです。
しかし、医学部入試では実際に採用されている事実を踏まえながら合格を目指して戦うしかありません。
女子差別を受けない医学部をできるだけ調べだして受験し、合格できるチャンスを上げていくしかありません。
しかし、再受験生の場合は、女性だけでなく年齢という問題もまた立ちはだかってきます。
年齢については、当サイトでも寛容である医学部をまとめていますので、そちらを参考にしながら、あとは女性の合格率などを公開している医学部を確認していくことだと思います。
東京医科大学でもそうだったように一次試験は点数調整が難しく、二次試験の面接や小論文で調整がされやすい傾向にあります。
したがって、男女別の二次試験合格率を公表している場合、合格率の差に大きな開きがある場合は注意が必要かもしれません。