琉球大学医学部

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沖縄にある新設医科大学の1つ琉球大学医学部医学科は医学部再受験生にとって最適かどうかを解説。

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琉球大学医学部再受験事情を解説

琉球大学の医学部再受験事情を解説

医学部といえばその難易度が有名ですが、実は医学部再受験を狙う人が意外にも多いです。

しかし、医学部再受験は、自身の大学受験勉強とのブランクが大きい上に年齢という点で引け目を感じがち。

今回紹介する琉球大学医学部なら、そんな医学部再受験といえど、効率的な勉強法と正しい情報、そして有効な受験戦略があれば、合格は難しくありません。

ここでは、そんな医学部再受験生の間で密かに「狙い目」とされる、琉球大学医学部について紹介していきます。

琉球大学医学部医学科

琉球大学医学部医学科の特徴

琉球大学医学部医学科は、1979年に設立された国公立大学の中では現在最も新しい医学部です。

沖縄県内の学生が最も多く7割を占めていますが、関東圏内からの学生も多いことで有名なうえ、女子学生の比率も高いのが特徴です。

2025年に医学部と附属病院が宜野湾市西普天間地区に移転する沖縄健康医療拠点を設立予定で、今後はより医療環境が充実することが期待されています。

キャンパスライフ

琉球大学は沖縄県中頭(なかがみ)郡に位置し、北海道大学と筑波大学に次ぐ広大な広さのキャンパス。

偏差値は2021年度入試で65.7と医学部の中でも下位に位置付けられます。

医学部は那覇市から車で30分ほどの上原キャンパスにあり、他学部と隣接したキャンパスであるため、他学部と絡む機会も比較的あるそうです。

新入生の多くが、進学後半年以内に免許を取得し自家用車を購入するほど、車は必須のアイテム。沖縄は雨が多いため、原付や自転車だと何かと不便なことが多いようです。

沖縄は雨が多いため、原付や自転車だと何かと不便なことが多いようです。

また、周囲に大型スーパーやコンビニ・ドラッグストアも揃っているようで、大学生活としては十分な環境にあるよう。

近辺に居酒屋やバーもあるため、学生同士はもちろん仲良くなった先生と飲みに行く学生も少ないと聞きます。

琉球大学医学部の基本情報

キャンパス 上原キャンパス
住所 〒903-0213 沖縄県中頭郡西原町字千原1番地
学費 約350万円
男女比率 59.4:40.6(2020年度)
医学科公式HP https://www.med.u-ryukyu.ac.jp/

琉球大学医学部医学科の特徴やカリキュラム

琉球大学医学部医学科の特徴

一般的に医学部のカリキュラムは、教養・基礎医学・臨床医学・臨床実習とに大別されます。

ここでは琉球大学医学部のカリキュラム・時間割について、大まかにご紹介します。

1年次

人文科学や統計学などの教養教育と、医学概論や解剖学実習などの基礎医学の学習が同時並行で行われます。

ほとんどの基礎医学を1年生でやるため、生理学や生化学、解剖学など重くて大変な科目が多いので、琉球大学医学部では1年生が進級の関門とされています。

2年次

「臨床基礎」として、免疫学や病理学などを勉強します。また、医学英語を中心に学ぶ、「医学外国語」があります。

3年次

臨床基礎医学の残りとして公衆衛生などの社会医学を学習する傍ら、頭頸部・胸部など系統的に臨床医学を勉強し、「沖縄長寿」「熱帯医学」といった琉球大学における特色科目を学びます。

また、後期には離島実習や研究室配属があります。

4年次

前期は法医学や東洋医学などの社会医学を学び、夏頃にCBT/OSCEを受験。

晴れて合格することができれば、11月から臨床実習が開始します。

5・6年次

4年次の後半から開始した臨床実習は6年次の7月ごろまで続きます。

途中、5年の秋と6年の秋に卒業試験として「総合試験Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」があります。

卒業試験を合格し、最後に国家試験まで合格すれば、晴れて卒業・医師免許取得となります。

琉球大学の特徴的なカリキュラムとは?

ここでは、琉球大学のカリキュラムの中でも、他大学とは異なる特徴的な部分をご紹介します。

1年次からのシミュレーション実習

琉球大学では、1年次に早期体験実習として「外来患者付き添い実習」を行います。

また、2年次には介護体験実習、3年次には離島地域医療実習が行われます。

4年次にはTBL(team-based learning)方式によるチュートリアル学習を通して、臨床推論を学びます。

これらの早期からの実習は琉球大学ならではの特徴と言えます。

充実した研究室配属

琉球大学では3年次の後期に3ヶ月間の研究室配属があります。

この期間は全国医学部の国公立医学部の中でも比較的長いようで、理系学部や理系企業出身の医学部再受験生が活躍する場ともなります。

臨床実習先の自由度が高い

琉球大学では全72週の臨床実習が行われます。

その実習先は琉球大学に留まらず、沖縄県立中央病院をはじめとする県内の協力病院や離島診療所が含まれています。

さらには、選抜を合格する必要がありますがハワイ大学・ミシガン州立大学・台北医学大学・タマサート大学(タイ)・南洋理工大学LKC医学部(シンガポール)など海外での4週間の短期海外実習にも参加することができます。

琉球大学医学部医学科の卒業後の主な進路

琉球大学医学部医学科の卒業後の主な進路

琉球大学医学部医学科を卒業した後は、医師国家試験に合格していたら無事初期研修医になるわけですが、琉球大学医学部の学生はどのような研修先を選んでいるのでしょうか?

琉球大学医学部の医師国家試験合格率の推移とともに、気になる卒業後の進路についてみていこうと思います。

国家試験合格率

まずは医師国家試験合格率からみていきましょう。

直近3年分の合格者率について表にまとめました。

114回(2020年) 115回(2021年) 116回(2022年)
受験者数 117人 133人 116人
合格者数 106人 127人 106人
合格率 90.6% 95.5% 91.4%

この表によれば、第115回医師国家試験を除くと、おおよそ90%前後の合格率は保っているという印象です。

医師国家試験はおおよそ90%の全体合格率といわれていることから、琉球大学医学部の医師国家試験合格率は全国平均並みかややそれを上回るくらいと予想されます。

カリキュラムがしっかりと練られているため、医師国家試験の勉強もスムーズにできているのではないでしょうか。

主な初期臨床研修先

琉球大学医学部の学生たちはどんな病院で初期研修をしているのかは気になりますよね。

大学などのホームページでは具体的な病院名などは伏せられていましたが、おそらけ沖縄県立中部病院琉球大学医学部付属病院が多いと予想されます。

沖縄県立中部病院

沖縄県立中部病院は沖縄県うるま市宮里に位置する大病院で、この病院は救急の症例が全国的にも圧倒的に多いことで有名です。

初期研修1年目から救急のファーストタッチを行うので、嫌でも実力がついていきます。

指導医を中心として病院全体で初期研修医を育てようという強い意志が感じられ、研修内容ははっきり言ってきついですが必ず力になるため、琉球大学医学部の学生だけでなく全国の医学部生から人気のある病院です。

琉球大学医学部付属病院

琉球大学医学部付属病院は沖縄県中頭郡西原町字上原に位置する、琉球大学医学部の病院です。

琉球大学医学部の学生にとっては普段の病院実習で行きなれているため、安心感もあり初期研修先として人気があるようです。

また大学病院の性質上、希少な疾患に携わることも可能であり、早い段階から専門性の高い症例に触れたいという学生からも人気があります

医学部再受験生への寛容度

医学部再受験生への寛容度

結論から言うと、琉球大学医学部再受験生に「かなり寛容」で合格しやすいです。

例年、医学部再受験生の入学は全体の1割〜2割程度で推移しており、国公立の中でもかなり医学部再受験での入学者が多い大学となります。

2013年度には4浪以上の入学者が107名中21名と、全員が医学部再受験ではありませんが、異例の数字が出たことも。

以降はこれほどの人数とまでは行きませんが、2020年度入試では22歳以上が13人で、30代が3人。この年齢割合からも医学部再受験生が比較的学年に多いことがわかります。

2021年度入試においても医学部再受験生の合格は全体の1割を超えており、琉球大学医学部再受験に寛容で合格しやすい大学だといえます。

琉球大学の試験対策や医学部再受験合格に必要な勉強法

医学部再受験生への寛容度

ズバリ「基礎力」

琉球大学医学部の合格には、ズバリ「基礎力」が鍵となります。

後述しますが、琉球大学医学部の配点比率は共通テストやや重視型

さらに、二次試験の問題はは他学部共通問題であるため、医学部再受験生といえどどんなに勉強しても二次試験でライバルに点差をつけることは難しいと言えます。

また、共通問題自体も問題数が比較的少ないため、1問の配点がかなり高い

これらのことから、医学部再受験生の琉球大学合格には、基礎学力が試さる共通テストで高得点を取り、二次試験でも共通問題でミスをしない十分な「基礎力」が必要だと言えます。

医学部再受験に必要な勉強法とは?

琉球大学の二次試験は他学部共通問題。前述するように、基礎力を高めることが最優先となります。

また、琉球大学公式情報では、直近の二次試験について、最高点は約85%、平均点は77〜79%となっています。

したがって、琉球大学医学部前期試験では二次試験で8割以上の得点率を得られれば筆記試験で不合格になることはまずありません。

琉球大学医学部の面接対策はというと、医学部再受験生だからといって特別注意しなければならないことはありません。

というのも、琉球大学医学部再受験にはかなり寛容。

得点開示をしたら面接点が満点だったという30代前半の医学部再受験生の話を聞いたことがあるほど。

もちろん、典型的な回答では医学部再受験生として相応しくありません。

志望動機はもちろん、特に社会問題や今後の医療についてなどは、医学部再受験ならではの社会経験などに基づいて自論を展開できると良いでしょう

また、琉球大学の後期試験は英語長文2題からの小論文が特徴的。

英語の読解と日本語要約が得意な医学部再受験は、とても有利と言えます。

例えそれほど得意でなくても、この小論文の配点は1300点満点中の100点のみ。共通テストで十分な成績を取れていれば医学部再受験生の合格可能性は十分にあります。

総じて、琉球大学合格のために医学部再受験生に必要な勉強は「基礎力の徹底充実」。

医学部再受験生の多くは、自身の大学受験からブランクのある人がほとんどのため、応用力をそこまで要求されず基礎力重視という点でも、琉球大学医学部は医学部再受験に対して寛容で合格しやすいと言えるでしょう。

医学部再受験生におすすめの参考書

医学部再受験生におすすめの参考書

ここでは、琉球大学医学部の合格を目指す医学部再受験生に向けて、おすすめの参考書をご紹介します。

なお、医学部再受験生の中でも、自身の大学受験からブランクのある人やこれから対策を始めるという人を主な対象とした内容としています。

共通テスト対策

共通テスト自体まだ1度しか施行されていないので、共通テスト対策は

  • 共通テスト過去問
  • 共通テスト施行調査問題
  • 各社オリジナル模擬問題
  • センター試験過去問

と複数の問題で演習していくことが重要になります。

そこで一番おすすめなのがこの参考書です。

数学社『共通テスト問題研究 2022年版』

ここには上記した問題全てが収録されているため、1周するだけでも十分な演習が可能となっています。

一点だけ、この赤本シリーズは解説がシンプルすぎると感じる人が一定数いるのが難点

この記事を読んでいる琉球大学志望の医学部受験生は、実際に手にとって解説を見てから購入を検討ことをおすすめします。

まだ過去問を解くのには自信がない、もう少し基礎から学びたい、という医学部再受験生には、こちらの参考書がおすすめ。

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KADOKAWA『共通テスト 点数が面白いほどとれる本』シリーズ

駿台・東進・河合塾・代ゼミの有名講師が執筆しているため、評判の高いシリーズ。

ただし、この本だけでは圧倒的に演習不足なので、過去問を十分に解くことを大前提として始めることを忘れないでください。

ちなみに、琉球大学医学部を医学部再受験生には、共通テストで社会は現代社会を選択するのがおすすめ。

これは医学部再受験生に限りません。というのも、社会の中で一番対策をしやすく得点を取りやすいのが現社だからです。

ただし、現代社会では受験できない医学部もあるので選択肢が狭まることには注意が必要です。

大学入学共通テスト 現代社会の点数が面白いほどとれる本 面白いほどシリーズ

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英語

琉球大学の英語は700〜1000語の長文問題2問と150字の英作文が特徴。

それなりのレベルが要求されるため、数学や理科を得点源として、目標点数は7割程度でも十分かもしれません。

医学部再受験生におすすめの参考書はこの二つ。

  • 桐原書店『Next Stage英文法・語法問題』
  • 河合塾『やっておきたい英語長文』シリーズ

『Next Stage英文法・語法問題』

言わずと知れた、英文法の参考書です。

基本の英文法から応用はもちろん、会話文や語彙の対策もできる代物

琉球大学の英語の特徴は長文読解と英作文ですが、どちらも「基本的な文法の知識」「様々な表現方法の引き出し」がなければ対応できません。

どんなに英語が得意な医学部再受験生でも、必ずこのNext Stageで、英文法の全体をおさらいすることをおすすめします。

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河合塾『やっておきたい英語長文』シリーズ

このやっておきたいシリーズには300・500・700・1000があります。

琉球大学の英語長文は700〜1000語程度。

琉球大学を目指す医学部再受験生は、まずは300もしくは500から始めて、700までやれれば十分です

1000は少し難易度が高めなので、チャレンジはOKでも無理にやり切る必要はありません。

長文を読んだ後に「感想やその話のまとめを150字で書いてみる」と、琉球大学の英語対策にもなり一石二鳥です。

英語がとても得意!という医学部再受験生以外は、ぜひチャレンジしてください。

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数学

琉球大学の数学は共通問題であり、医学科としては易とされる内容。

大問4つを解き切るのはもちろん、少なくとも3問の完答が目標です。

なお、琉球大学の数学では微積と確率がほぼ毎年必出なので、苦手とする医学部再受験生は克服しておきましょう。

なお、数Ⅲの勉強は早めに開始することも大切ですが、まずは共通テストで60点を安定して取れることを目標にⅠAⅡBの理解度を確実にすることを優先してください。

医学部再受験生におすすめの参考書は以下の2つ。

  • 数研出版『白チャート 数Ⅲ』
  • 旺文社『数学ⅠAⅡB 標準問題精講』

『白チャート 数Ⅲ』

琉球大学を目指す医学部再受験の数Ⅲ対策はこの1冊で十分。

一般的な医学科の数学対策としては青チャートがおすすめですが、琉球大学は共通問題なため、白チャートが必要十分なのです。

特に数Ⅲの勉強は、医学部再受験生がぶつかる大きな困難のひとつ。

この白チャートで基礎から応用まで学ぶだけで、琉球大学の数Ⅲはバッチリです。

数学が苦手な医学部再受験生で、もしもインプットが物足りないと感じる方には、学研プラス『よくわかる数学Ⅲ』をおすすめします。

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『数学ⅠAⅡB 標準問題精講』

琉球大学のⅠAⅡB対策には、この参考書がおすすめ。

基本的な内容が、丁寧で分かりやすい解説に加えて別解も載せられていたりと、かなり親切な参考書です。

琉球大学は特に確立漸化式が必出なのですが、この分野の問題も十分に収録されています。

数学が苦手な医学部再受験生で、もしこの参考書ではまだ難しいという人には、東進『はじめからていねいに』シリーズをおすすめします。

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理科

琉球大学の理科は、医学部医学科以外は1科目100分に対し、医学部医学科は2科目100分という配分です。

したがって医学部医学科には各科目の半分の問題が課されます。

なお、理科の中でも特に化学と生物は、学習指導要項の改定による影響を大きく受けています。

医学部再受験生の中で、高校卒業からブランクのある状態で医学部再受験を始めた人ほど、理科の学習は基礎から確実に身につけることを意識してください

物理

琉球大学の物理は大問3つに対し、力学・電磁気が毎年1問、その他が1問という構成になっています。

もちろん物理を満遍なく学習する必要がありますが、特に必出である力学と電磁気については苦手としないように努力しましょう。

医学部再受験生におすすめの参考書は以下の2つ。

  • 河合塾『物理のエッセンス』シリーズ
  • 河合塾『良問の風 物理』

物理のエッセンスで物理現象の基礎から理解を定着させていき、良問の風で問題演習をこなしていくという、物理王道の勉強スケジュールです。

琉球大学の医学部では理科は高得点勝負となるので「入試標準レベル」とされるレベルの問題は確実に取れるようにしておきましょう。

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化学

琉球大学の化学は理論1問、理論・無機融合1問、有機1問の大問3つで構成されています。

各分野から満遍なく出題されるため、なるべく苦手をなくすことが重要です。

医学部再受験生におすすめの参考書はこちら。

  • 旺文社『大学受験Do』シリーズ
  • 旺文社『基礎・標準問題精講』

『大学受験Do』シリーズは、理論化学・無機化学・有機化学の3シリーズがあり、例題を通して理解を深める構成の参考書です。

有名予備校講師が講義形式で執筆しているので、基礎から学ぶ医学部受験生にとてもおすすめのシリーズです。

また、問題集である『基礎・標準問題精講』は解説がとても丁寧なのが最大のポイント。

問題数は少し少ない方ではありますが、反復演習することで理解度を高めることを意識して学習してください。

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生物

琉球大学の生物は全分野から満遍なく出題されるのですが、毎年沖縄の動植物や環境と絡めた問題が出題されるという特徴があります。

したがって、本気で琉球大学に合格したい医学部再受験生は、沖縄の自然や動植物に日頃から関心を持っておくと良いでしょう。

そんな医学部再受験生におすすめの参考書はこちら。

  • 文英堂『大森徹の最強講義117講』
  • 旺文社『生物 基礎問題精講』

大森徹の参考書は、実は医学部合格者からかなりの高評価。

生物は実験問題・考察問題でいかに要点を抑えられるかが要となりますが、この参考書で学習することで、基本的な生物の考え方を正確に身につけることができます。

また、基礎問題精講は例のごとく解説がとても丁寧な参考書。

特に実験考察問題はしっかり解説を理解し、わかりやすい表現・まとまった文章で解答できるようになることを目標とすると良いでしょう。

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一般入試の概要と結果【2022年度】

一般入試の概要と結果【2022年度】

ここでは、琉球大学医学部の一般入試の概要と結果をご紹介します。

お示しするデータは2022年度入試を反映した最新版となります。

また、琉球大学医学部医学科は推薦入試Ⅱとして17名の定員がありますが、多くの医学部再受験生は条件に当てはまらないので省略します。

なお、共通テスト(旧センター試験)については、理科:物理・化学・生物から2科目、地・公:世界史B・日本史B・地理B・現代社会・倫理政治経済から1科目となっています。

また、数学は数Ⅲを含み、理科は化学基礎・化学/生物基礎・生物/物理基礎・物理から2科目と、国公立医学部では一般的な内容となっています。

試験 数学 理科 英語 国語 地・公 面接 総合点
大学共通テスト 200 200 200 200 100 900
2次試験 200 200 200 200 800
合計 400 400 400 200 100 200 1700

配点比率を見ると、

大学共通テスト:2次試験 = 52.9%:47.1%

となっており、少しばかり共通テスト重視の配点になっていると言えます。

したがって、琉球大学医学部は共通テスト(旧センター試験)の出来やリサーチの結果によって志願者数・倍率が大きく変動するものだと推測されます。

琉球大学医学部の二次試験は前述の通り基礎的な内容での出題が多いため、二次試験での挽回というよりも共通テストで高得点をとって逃げ切ることを狙う学生が多いのだろうとも推測されます。

直近6か年の合格者数と志願者倍率

次に、琉球大学2022年度前期試験の定員・合格者数・倍率についてご紹介します。

2022 2021 2020 2019 2018 2017
定員 70 70 70 70 70 70
志願者数 340 314 264 381 437 391
受験者数 305 278 227 323 319 321
合格者数 72 74 70 70 71 70
倍率 4.24 3.76 4.61 4.61 4.49 4.59

なお、倍率=受験者数/合格者数として計算しています。

2021年度入試では倍率が少し下がりましたが、例年の倍率は約4.5倍

2022年度入試では平均と比べるとやや低下しています。

琉球大学医学部の倍率は、国公立医学部としては平均的な倍率です。

琉球大学医学部は沖縄ということでもっと人気が出ても良さそうなのですが、沖縄までのアクセスが飛行機である点、大学の立地がそこまでよくない点などから前期試験では平均的な値に落ち着いているのだと考えられます。

ただし2021年度入試は共通テストが初年度であったために共通テスト比率の大きい琉球大学医学部が敬遠されたために、例年よりも倍率が低下しているのだと考えられます。

面接試験も実施されますが、琉大医学部はかなり医学部再受験に寛容なため、面接で不合格になることはほとんどないとみていいでしょう。

後期日程の入試科目と入試結果

次に、2022年度での琉球大学の後期日程入試科目と配点についてお示しします。

試験 数学 理科 英語 国語 地・公 面接 小論文 総合点
大学共通テスト 200 200 300 200 100 1000
2次試験 200 100 300
合計 200 200 200 200 100 200 100 1300

なお、琉球大学医学部の共通テストの科目指定については、前期と同じです。

配点比率を見ると、

大学共通テスト:2次試験 = 76.9%:23.1.1%

となっており、国公立医学部の後期試験として一般的な共通テスト重視の配点になっていると言えます。

小論文

琉球大学医学部の後期試験には小論文が出題されます。

例年、英語長文が2題出題され、「要約しなさい」という設問が全て。

120分の間に100字〜300字ほどの要約文を複数問求められるが、中には「自分の考えを入れつつ書きなさい」といったものも。

後期試験ということで共通テストの点数が大きく左右されるが、医学部再受験生にとっては、決して難易度が高いわけではなく、合格のための十分な得点源とも言えます。

最後に、琉球大学2022年度後期試験の定員・合格者数・倍率についてご紹介します。

2022 2021 2020 2019 2018 2017
定員 25 25 25 25 25 25
志願者数 352 413 321 456 381 355
受験者数 122 91 127 96 141 114
合格者数 25 28 27 28 26 26
倍率 4.88 3.25 4.70 3.42 5.42 4.38

なお、倍率=受験者数/合格者数として計算しています。

ここでは琉球大学医学部後期試験の直近6か年のデータをみていますが、一番倍率の低い2021年度で3.25倍、一番倍率の高い2018年度では5.42倍にまでなっています。

2022年度では4.88倍と、傾向通りやはり高い値をとっています。

後期試験の場合、琉球大学医学部はかなり人気があることがうかがえるデータであり、今後も4倍付近で停滞すると考えられます。

琉球大学医学部の後期試験を受験するのは、たいてい前期試験で国公立医学部を不合格になってしまった学生たちで、なんとしてでも医学部に合格したいという気持ちから、アクセスや立地面を気にせず受験する人が多いのだと考えられます。

同難易度で医学部再受験生におすすめの大学は?

同難易度で医学部再受験生におすすめの大学は?

山形大学

琉球大学と同難易度で医学部再受験生におすすめな大学の一つが山形大学です。

河合塾の偏差値では琉球大学が62.5なのに対して山形大学は60.0となっており、今年度もほぼ同じが1ランク下の難易度になると予想されます。

募集定員は前期65人、後期15人、学校推薦型選抜25人となっています。

毎年5~10人ほどの再受験生が合格しているということで、定員から考えるとかなり寛容な大学であると思います。

入試の配点ですが、共通テストが900点、二次試験が700点となっており、やや共通テストが重い配点です。

国立医学部であればほとんどの大学で共通テストは重要になってくると思うので気を抜かないようにしましょう。

二次試験の科目と配点は以下のようになっています。

科目 配点
国語 100
数学 200
理科
(物・化・生から2科目)
200
英語 100
面接 100

医学部の2次試験としては珍しく、国語を選択しなければならない大学です。

共通テストの国語対策だけでは少し不安なので受験する場合は早めに対策をする必要があるかと思います。

島根大学 

次に紹介するのは島根大学です。

こちらは河合塾で偏差値65.0となっており、琉球大学より少し高い大学となっています。

募集人員は前期58名、学校推薦型選抜が44名の計102名となっています。

学校推薦型選抜は一浪の受験生までしか受けられないため再受験生は前期試験のみ受験可能です。

毎年10~20人ほどの再受験生が合格しており、40代以上の合格者も珍しくないです。

前期の定員が58名であることを考えるとかなり寛容な大学であるといえるでしょう。

配点は共通テスト700点、二次試験460点で以下の表のようになっています。

共通テスト

科目 配点
国語 200
数学 100
理科
(物・化・生から2科目)
200
英語 100
地歴公民 100

二次試験

科目 配点
数学 200
英語 200
面接 60

かなり共通テストの比重が重く、逃げ切りを目指したい方向けの大学ですね。

二次試験も割と差がつく出題がされますが、やはり共通テストで高得点を取ることが一番大事なのではないかと思われます。

福井大学

次は福井大学です。

偏差値は62.5~65.0となっており、琉球大学とほぼ同じ難易度の大学といえるでしょう。

定員は前期55人、後期25人に学校推薦型選抜の20人を加えた100名となっています。

再受験生は毎年10人前後が入学しており、寛容な大学です。

配点は共通テスト900点、二次試験700点となっており、二次試験の配点は以下の表のようになっています。

科目 配点
英語 200
数学 200
理科
(物・化・生から2科目)
200
面接 100

配点としてはやや共通テストが重めですが、二次試験でも差がつくことが十分に起こりえます

まとめ

  • 国立大学の中でもねらい目の大学

琉球大学は国立医学部の中でも下位の方の大学なので、割と入りやすい医学部として知られています。

しかしながら医学部としてのカリキュラムは充実しており、また熱帯医学や離島での実習など琉球大学でしか学べない特徴的な授業もあります。

  • 再受験生にも寛容

毎年1~2割ほどが再受験生ということで、国立大学のなかでもかなり寛容な大学であると思います。

入学してからの友人作りもしやすそうなので医学部再受験生にはぜひともおすすめしたい大学ですね。

  • 基礎に重きをおいた勉強を

琉球大学は共通テストの2次試験の配点がほとんど同じであり、かつ2次試験も他学部と共通の問題なので基礎的な問題をミスなく解くことが重要です。

医学部受験生としては難しい問題を解きたくなってしまうかもしれませんが、まずは基礎からしっかり固めることが合格への近道なのです。

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