2022年度医学部編入試験の実施大学と入試日程を紹介

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医学部の学士編入試験を実施ている大学を入試科目や定員など一覧で紹介しています。

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医学部の学士編入実施大学を一覧で解説!2022年度入試日程や試験情報を解説

医学部の学士編入試験について詳しく説明します。

どのような人を対象にした、どのような試験なのでしょうか。

難しいの?日程は?どの大学が実施しているの?

気になる方、学士編入試験を考えている方はぜひ参考にしてください。

学士編入試験は医学部に入る方法の一つ

学士編入試験は医学部に入る方法の一つ

医学部入試と聞くと、難しい試験と面接を勝ち抜き、その結果やっと医大生になるというイメージを思い浮かべるかもしれません。

何年間も浪人したり、予備校に通ったりしないと合格できないといったイメージです。

しかし、忘れてはいけません。

医学部に入る方法は、決してそのような一般入試・共通テスト利用入試だけではなく、はたまた推薦入試などだけではなく、学士編入試験というものがあるのです。

そもそもどのような制度なのか

学士編入試験というのは、医学部ではない大学を卒業したもの、もしくは大学に在学中だが、医師を目指している者が、大学の2年次や3年次から医学部に入学することのできる試験です。

医学教育を受けていないものの、医師になりたいという明確な意思と目的がある学生・社会人がまた6年間医学部に通うのは長い道のりです。

しかし、学士を持っていれば、その期間を1年や2年短くすることができるのです。

学士編入の対象者

医学部以外の大学卒業者で、学士を有している者。

筑波大学、大分大学、群馬大学では学士を有していなくても受験することが可能です。

さらに、薬学部や獣医学部、歯学部を卒業し免許を有している人(薬剤師、獣医師、歯科医師)も対象となります。

学士編入で医学部に入るメリット

  • 6年間通う必要がない
  • その分学費も浮く
  • 試験科目が少ない

学士編入で医学部に入る一番のメリットは、基本6年制の医学部に、6年間在籍する必要がなく、2年生から、あるいは3年生から編入することができるという点です。

3年間と少しで医師免許を得ることができるのは、長い学生生活と一度大学を出ている年齢を考えるととてもメリットだと思います。

その分、私立大学であれば1000万円ほどの学費が浮く計算もできます。

さらに、学士編入試験は必要な科目が少なく、英語+生命科学+面接のみという大学もあります。

医学部に入学するのに、一般入試で国公立大学では英語、数学、理科2科目、国語、社会が必要ですから、とても少ない科目で済むんですね。

学士編入で医学部に入るデメリット

  • 途中入学なので、馴染めない可能性も
  • 勉強に途中からついていく必要がある
  • 定員が少なく難易度が高い

医学部には多浪生も再受験生もいますから、もちろん年齢がそれなりに高い人もいます。

しかし、それでも途中から入学してかつ年齢が周りより高いと、馴染めないのではないかと少し不安に思いますよね。

他にも、学士で編入したときにはすでにほかの学生は何回も医学部の試験というのを経験しているわけですから、それにも追いついていく必要があります。

学士編入はそれ自体定員が少なく、狭き門であることもデメリットの一つです。

学士編入試験を実施している医学部一覧と詳細

学士編入試験を実施している医学部一覧と詳細
大学名 募集人数 必要科目
旭川医科大学 10名 生命科学、英語、面接
北海道大学 5名 生命科学総合問題、小論文、面接
弘前大学 20名 基礎自然科学、数学、面接
秋田大学 5名 書類、小論文、生命科学、面接
筑波大学 5名 学力試験、適性試験、
群馬大学 15名 小論文Ⅰ、小論文Ⅱ、面接
東京医科歯科大学 5名 自然科学総合問題、面接
富山大学 5名 課題作文、総合試験、口頭発表、面接
金沢大学 5名 (第1次選考)書類、生命科学、口述試験
福井大学 5名 自然科学総合(生命科学)、面接
浜松医科大学 5名 生命科学、英語、小論文、面接
名古屋大学 4名 英語、生命科学を中心とする自然科学、小論文、面接
滋賀医科大学 15名 総合問題、英語、小論文、面接
大阪大学 10名 物理学、化学、生命科学、小論文、面接
神戸大学 5名 生命科学と英語の総合問題、口述試験
奈良県立医科大学 1名 英語、数学、理科、面接
鳥取大学 5名 基礎科学、英語、面接
島根大学 各5名 書類、面接
岡山大学 5名 書類、生物学、科学英語、面接
山口大学 10名 学科試験、小論文試験、面接
香川大学 5名 自然科学総合問題、面接
愛媛大学 5名 英語、自然科学総合問題、面接
高知大学 5名 総合問題A・総合問題B、面接、集団討論
長崎大学 5名 生命科学系科目、英語、小論文、面接
大分大学 10名 (第1次選抜)書類、総合問題、英語試験、面接、集団討論
鹿児島大学 10名 学力試験Ⅰ、学力試験Ⅱ、面接
琉球大学 5名 小論文Ⅰ・Ⅱ、自然科学総合Ⅰ・Ⅱ、面接
岩手医科大学 4名 学科試験1・学科試験2、小論文、面接
北里大学 若干名 数学、外国語、理科、小論文、面接

2022年度試験日程カレンダー

2022年度試験日程カレンダー

2022年度の医学部編入試験を実施している大学は、国公立大学28校、私立大学3校です。

なお、2021年9月時点ですでに出願期間が終了している大学がほとんどです。

大学名(1次試験、2次試験)
5 12 琉球大学(1次)
6 4 香川大学(1次)、鹿児島大学(1次)
8 東京医科歯科大学(1次)
15 琉球大学(2次)
21 大分大学(1次)
7 2 大阪大学(1次)、岡山大学(2次)、高知大学(1次)、鳥取大学(2次)、鹿児島大学(2次)
3 香川大学(2次)
9 筑波大学(1次)
10 筑波大学(2次)
13 東京医科歯科大学(2次)
23 愛媛大学(1次)、大阪大学(2次)
27 大分大学(2次)
28 名古屋大学(1次)
8 2 神戸大学(1次)
21 北海道大学(1次)
25 名古屋大学(2次)
高知大学(2次)
26 長崎大学(1次)、高知大学(2次)
27 旭川医科大学(1次)
島根大学(1次)
28 群馬大学(1次)
9 2 神戸大学(2次)
3 浜松医科大学(1次)
4 富山大学(1次)
10 福井大学(1次)
23 金沢大学(1次)、旭川医科大学(2次)
24 滋賀医科大学(1次)、島根大学(2次)
25 島根大学(2次)
10 2 山口大学(1次)、群馬大学(2次)
北海道大学(2次)
7 長崎大学(2次)
22 浜松医科大学(2次)
25 滋賀医科大学(2次)
11 5 福井大学(2次)
6 富山大学(2次)
13 山口大学(2次)
27 弘前大学(1次)
12 18 弘前大学(2次)

入試科目や難易度は?

入試科目や難易度は?

入試科目

医学部の学士編入試験に必要な科目は、大きく分けて以下の7つです。

  • 生命科学
  • 英語
  • 科学・生物
  • 数学・物理
  • 小論文
  • 面接
  • 書類

下の3つは、一般入試でもどの大学でもほとんど必要とされますが、特に一般入試と異なる点は、やはり生命科学でしょうか。

生命科学というのは、高校で習う生物の内容に加えて、生化学、生理学、組織学、細胞生物学が入り混じったものです。

これらの生理学や組織学は、普通の医学部では1年生や2年生に学ぶ内容ですよ。

医学部の勉強の基本的で一番重要な部分であることと、学士編入で入学する学生は主に2年生などから入るため、これらの生命科学が勉強されていないと話にならないわけです。

レベルの高い出題はそうそうなく、基本的なことを聞いてくる大学が多いので、幅広くしっかりと勉強する必要がありそうですね。

一方で英語の問題は、大学受験の英語よりもより専門的な文章を読む必要があり、非常に難しいです。

英語を必須とする大学がほとんどなので、しっかりと勉強してから望みましょう。

他にも、小論文試験は課題論文が多いこと、面接は繰り返し行う大学や、集団討論、グループワーク、口述試験を行う大学もあります。

難易度

医学部の学士編入試験は、狭き門と言われています。

一般入試で合格するよりも必要な科目、勉強はすくないですが、その人そのものを評価されることが多く、勉強方法も難しいです。

募集人数が5名から15名程度と少なく、その倍率は30倍、40倍にもなると言われています。

さらに、4年制大学を卒業したものでありながらも、途中から大学に入学するため、勉強についていく必要があり、さらになじみにくいという難点もあります。

医学部学士編入試験に合格するおすすめの勉強法

医学部学士編入試験に合格するおすすめの勉強法?

専門の塾・予備校に通う

学士編入試験について詳しく、実際に合格実績がたくさんある専門の予備校は多くはないですが確実にあります。

社会人の方に合わせて時間を調節できたり、日程の大きく違う編入試験に合わせてしっかりとスケジュールを練って対策を考えてくれますし、実際に学士編入で医学部に合格したチューターや講師、合格実績がたくさんある講師がいますから、不安なこと、分からないことを聞くことができるでしょう。

学士編入に関する情報はあまり多くありません。

オンラインのみで映像講義などを行っているところもあります。

このような予備校をしっかりと利用していきましょう。

費用が気になる方は独学でも大丈夫

もちろん、塾や予備校に通えばお金の面が気になりますよね。

費用が気になる受験生は、独学でも可能です。

理由は、科目数がそこまで多くないから独学でも可能であるから。

そして、必要な科目はアカデミックなものであり、そもそもこれらは大学で学んだり、実際に教科書で学んだりするべき科目であるからです。

教科書を買って、しっかりと勉強していきましょう。

面接や小論文試験は、専門の予備校で何度か練習するとよいかもしれません。

科目別勉強法

科目別勉強法

英語

学士編入試験で最も難しい科目である英語。

まずは大学の過去問を見て、どの程度の長さの文章をどのくらいの時間でどの程度理解することが求められているのかを確認しましょう。

非常に高いレベルの英語力が求められているはずです。

TOEICの点数を受験条件に指定してくる大学もありますから、これらの試験も活用しながら確実にしていきましょう。

医学や生命科学に関する論文を購読するのもよい方法です。

医療系の単語などまでしっかりと身に着けておきましょう。

数学・物理、科学・生物

出身大学・学部によって、これらの勉強法は変わってくると思います。

できればこれらの学問を大学在学中にそれなりに理解して勉強してきたことが望ましいですが、文系出身の受験生も少なからずいると思います。

まずは基本的な高校数学、高校物理などから始めていきましょう。

医学を学ぶ前提の試験ですから、分野には偏りが生じていると思います。

過去問を見て、特に勉強しておいたほうが良いところを絞るなどし、深く掘り下げていくとよいでしょう。

生命科学

生命科学は、医学部に入ってからもずっと勉強していく必要がある学問です。

医学の基本的な部分でもありますから、この時点でしっかりと勉強しておきましょう。

おすすめの勉強法はまず、各分野ごとに、分かりやすい初歩的な参考書と専門的な参考書を2つずつ用意することです。

きっと編入試験では初歩的な参考書さえあれば大丈夫ですが、いずれ学ぶし必要な参考書です。

初歩的な参考書のみを読んで理解できない場合に、専門的な参考書を読んで奥深く理解することが求められます。

とにかく根本的な理解+まんべんのない暗記が必要な科目です。

しっかりと確実に勉強を重ねていきましょう。

面接・小論文

最後に面接と小論文です。

これらには過去問もなく、経験者の話を聞く機会もなかなか得られません。

ですから、これといった対策法はないです。

しかし、生命科学の勉強を行ったり、医学の英語の論文を常日頃から読んでいれば、確実にそれ自体が面接の対策、小論文の対策になっているはずです。

難しいですが、ひとえに面接や小論文といっても、大学ごとに様々なパターンでくると思います。

どのような事態も予測しておき、実際の試験であわてないように努めましょう。

まとめ

今回の記事では、学士編入試験について、試験科目や2022年度の入試日程についてまとめました。

学士編入試験は、多くの国公立大学医学部と一部の私立大学医学部で行われています。

医学部を諦めて歯学部に行った方でも、文系の大卒の方でも、医者になりたいという気持ちさえあれば受験資格があります。

決して簡単な道のりではありませんが、きっとその気持ちが大学に伝わりますように。

ぜひこの記事を参考にして医学部合格をめざしてください。

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