医学部再受験生は私立大学がおすすめ?

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医学部再受験で医師の夢を実現したいならおすすめは私立大学医学部。

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医学部再受験ほど私立を狙う理由を解説

私立大学が医学部再受験生には現実的でおすすめ

医学部再受験生は学費の安い国公立大学を選びがちですが、本気で医師を目指すなら私立大学医学部も狙うことです。

この記事では、医学部再受験生にとって私立大学を目指すことがなぜ重要なのか解説していきます。

医学部再受験生が心配しがちな私立の学費面についても対策方法を伝授していくので、ぜひ参考にしてみて下さい。

なぜ私大医学部が再受験生には現実的でおすすめか?

医学部再受験生に寛容な大学でも紹介した通り、私立大学医学部も選択肢に入れることが合格の実現性を高めるのでおすすめです。

医学部再受験生のブログを見ると国公立医学部に進学している人もいますが、ほんの一握りと考えて間違いないです。

医学部再受験生は多くの人が挑戦していますが、合格者は非常に限られており、その中で国公立医学部に合格した人はさらに少数派となります。

医師という夢を実現すべく、医学部合格を実現するためには国公立にこだわらず私立大学医学部も含めて対策することが現実的です。

私立大学医学部も含めて勉強を開始し、余裕があれば国公立大学も視野に入れるという考えの方が、最初から国公立大学一本で勉強を始めるより勉強量の負担も小さく、医学部再受験のドロップアウトのリスクも抑制できます。

医学部再受験生の多くは成績が伸び悩んだり、計画通りに上手く勉強が進められずに途中で辞めていく人が多いので、少しでも勉強負担の軽い私立大学から目指していきましょう

国公立大学よりも合格難易度が下がる

国公立大学医学部の場合、学費は年間360万円程度で済むことから人気が高く、難易度も非常に高いのが特徴。

しかも、共通テスト(旧センター試験)の受験が必須なため国語や社会など文系科目の対策、および90%前後の得点率がないと合格は厳しくなるため勉強時間の確保も大変です。

医学部再受験生は勉強から遠ざかっており理系科目の対策だけでもいっぱいいっぱいなのに、それに加えて文系科目の対策までしていたら時間が足りなくなるだけでなく、勉強のモチベーション維持も大変です。

したがって、医学部再受験生ほど国公立大学よりも難易度が下がる私立大学医学部を目指すことが現実的。

私立大学医学部は、英語・数学・理科2科目の対策だけで良いので集中して対策しやすく、医学部再受験生でも短期間で学力を伸ばしやすいメリットがあります。

また、国公立大学に比べて私立大学は学費が高いことから受験できる層が限られてくるので、その分難易度も下がります。

私立大学は併願受験が可能

国公立大学の受験機会は前期と後期の年2回しかチャンスがない上に、後期廃止が相次いでいるため難易度は非常に高く、医学部再受験生は実質的に前期1本勝負となります。

いっぽう、私立大学の場合は試験日程が許せば何校でも併願受験ができるため、受験機会を増やすことで医学部再受験生でも合格の可能性が高めることが可能です。

合格に匹敵する学力や偏差値を持つことが最重要ですが、試験当日の体調や出題問題の内容によって自分の力を発揮できないことは多々あります。

受験機会を増やすことができれば、不調だった日を挽回することができ、どこかの医学部に合格する可能性は高いと言えるでしょう。

また、志望校の前に併願で他校を受験しておけば、予行練習にもなり、本命大学の時は落ち着いて受験や面接に臨めるなどのメリットもあります。

私立の学費は奨学金制度でなんとかなる

私立の学費は奨学金制度でなんとかなる

医学部再受験生が国公立大学を志望する理由は、私立大学は学費が高く経済的な負担が大きいことが一番高いでしょう。

確かに、私立大学医学部は学費が安くなったといっても最安値で6年間総額2000万円前後と国公立に比べて約6倍の高さです。

しかし、私立大学医学部では学費が高い代わりに奨学金が充実していることをご存知でしょうか。

まず、日本学生支援機構から私立大学医学部に通う学生は最大で月額16万円まで借りることができるので、総額1,152万円まで借りられます。

私立大学最安値の学費を誇る国際医療福祉大学なら6年間総額が1850万円なので大きく抑えられるのが分かるでしょう。

奨学金を借りたら返済に苦しむのではと心配する人もいますが、医師という職業は安定した報酬が約束され、平均年収も勤務医師でも1000万円を超えてくると言われているので心配いりません。

また、自治体が医師不足を解消するために奨学金を貸与している制度が受けられれば、卒業後に指定された地域で働けば返済が免除されます

面接などを含めた審査に合格する必要があるため、難易度は高くなりますが卒業後の進路にこだわりがない、あるいは地域医療・僻地医療に興味がある医学部再受験生は挑戦してみる価値があるでしょう。

ただし、地域枠には年齢制限が設けられている私立大学もあるので、事前に確認しておくことが重要です。

私立大学にある特待生制度の活用

最後に、成績上位者には返済不要の奨学金が給付されたり、授業の一部が免除となる特待生制度をご紹介します。

学力優秀な医学部再受験生は難易度をワンランク下げることにより、特待生枠で私立大学医学部に合格し、国公立大学並みに学費を下げることも可能です。学力優秀な医学部再受験生は難易度をワンランク下げることにより、特待生枠で私立の医学部に合格し、国公立並みに学費を下げることも可能です。

大学名 免除内容 対象・条件
岩手医科 学納金の一部免除 入試成績が優秀な者
大阪医科 入学時242万円を免除 前期1次上位100名
関西医科 6年間、毎年100万円まで貸予(返済免除の条件あり) 特別枠で入学
杏林大学 450万円を免除 一般入試成績上位10名
慶應義塾 4年次まで年200万円を給付 一般入試成績上位10名
埼玉医科 300万円を免除 一般入試成績上位6名
順天堂 A特待:最大1880万円を免除 それぞれ成績・人物が優秀な合格者
B特待:初年度90万円を免除
昭和 初年度授業料を免除 選抜Ⅰ期の合格者および地域別選抜の入学者
聖アリアンナ医科 初年度授業料を免除 成績・人物面での優秀者
東京医科 初年度500万円を免除 一般入試上位35名、センター利用上位15名
東京慈恵会医科 初年度の授業料を免除(※2年次以降も成績上位5名は半額免除) 入試の成績上位5名
東京女子医科 初年度730万円を免除 一般入試上位10名
東北医科薬科 A方式:総額3000万円を貸与(返済免除の条件あり) A方式:宮城30名、他の東北5県:5名
B方式:本学より1500万円、各自治体より1100万円以上を貸与 B方式:20名
日本医科 初年度247万円を免除 一般入試上位60名
兵庫医科 初年度215万円を免除 一般入試上位5名
福岡 最大960万円 一般入試成績優秀者
藤田保健衛生 年額150万円(最大6年) 入学試験成績上位10名

他にも私立大学では独自の奨学金を用意していることもありますが、入学後の申請・審査となり必ずしも支給されるとは限らないので経済的余裕のない医学部再受験生にとって現実的ではありません。

さらに、金融機関が教育ローンを設置していますが、金利も高いのであまりおすすめできません。

特待制度の注意点

特待制度は学費負担を大きく返済できるため、高額な学費負担を避けたい医学部再受験生にとっては非常に魅力的ですが、注意点もあります。

それは、2年次以降は奨学金の給付が確約されていることではないこと

上記の私立大学医学部の成績上位者に支給される奨学金制度を見ても分かるように、2年次以降は学業の成績で給付の可否を判断。

したがって、特待生制度の学費を目的に私立の医大に入学する医学部再受験生は、入学後も成績上位に入り続ける必要があることを理解しておく必要があります。

医学部再受験生の受験大学の選び方

医学部再受験生の受験大学の選び方

医学部再受験生でも私立大学を受験することは決して不可能ではありません。

一番ハードルが高い学費部分も、奨学金制度などを利用すれば解決できる方法もあります。

国公立大学に合格しようと思う学力があれば、私立なら医学部再受験生でも合格できる大学は多いので豊富な選択肢から選ぶことが可能です。

それでは医学部再受験生が志望校を選ぶ際のポイントについて解説していきたいと思います。

自分との相性の良い出題形式の大学を選ぶ

私立大学医学部では、数学・英語・理科二科目の入試体系はほぼ同じですが、配点比率は異なってくるため、医学部再受験生は少しでも合格できる確率を増やすために、得意科目の配点が高い大学を選ぶべきです。

大学入試は1点が合否を分けると言われるくらい熾烈な競争になるため、得意科目で多く点数を取れる大学が医学部再受験を成功へとつながっていくでしょう

ただし、ライバルも得意科目で点数を伸ばすために同じような考えで志望大学を決めているのは同じこと。

日ごろから過去問対策等を行いしっかりと試験対策をしておくことが重要です。

医学部再受験を含め4浪以上の合格者数が多い大学を選ぶ

東京医科大学の入試差別を発端に複数の大学で年齢差別や女子差別が明るみになりました。

最近は公正な入試を実施しているようですが、これもいつまで続くかは分かりません。

そこで、医学部再受験生が合格を確実にするために、やはり4浪以上の合格者数が多い私立大学を狙うのが一番です。

合格できる学力があるのに、年齢で不利になって不合格という結果になれば、悔やみきれないのが現実。

それなら、最初から医学部再受験生に寛容な私立大学を目指す方が成功する確率も自ずと高くなります。

入学後のことは合格してから考える

私立大学医学部の場合、留年率が高い大学も多いですが、医学部再受験生の場合は合格することがまずは第一優先

留年率が高いのは、大学側が厳しいだけでなく大学生活を謳歌して勉強が疎かになっている学生がいることも事実です。

入学後も医学部再受験時代のように勉強漬けの毎日を送れば、6年ストレート卒業だって夢ではありません

私立大学は併願受験が可能なので、もし医学部再受験で複数の大学に合格できた場合は、その時に初めて進級率や国試合格率を考慮して入学先を選ぶと良いでしょう。

それまでは、まずは合格することを第一に考えて医学部再受験に取り組むことをおすすめします。

医学部再受験のような年齢に寛容な私立大学はあるの?

医学部再受験のような年齢に寛容な私立大学はあるの?

医学部再受験生で気になるのは年齢問題。

私立大学医学部にも医学部再受験生に寛容的な大学があるのでしょうか?

選ぶ際のポイントとしては、上記でも紹介したように4浪以上の合格者が多い大学を目指すのが一番確実です。

もちろん、4浪以上の合格者が少ない大学でも合格する可能性はゼロではありません。

しかし、あえてリスクを取って医師の道を断念するよりも、合格できる可能性が高い医学部を狙う方が賢明な判断だと言えます。

そこで、医学部再受験生に寛容な私立大学医学部は下記が候補となり得るので検討してみて下さい。

もちろん、年度によって合格年齢の差が生じ、また、いつ現役・一浪生へ方向転換するかは予測できません。

最新の入試結果などの情報を確認しながら最終的に受験する学校を選ぶようにしましょう。

日本医科大学

東京都文京区千駄木に所在を置く、私立大学医学部の御三家のうちの一つ。

私立御三家ということもあり人気が高く、河合塾ボーダー偏差値では70とかなり高いです。

6年間の学費は2200万円と私立医の中ではやや安めであり、前期では上位30名、後期では上位10名が特待生として初年度授業料が免除される。

また千葉県・埼玉県・静岡県を対象とした地域枠もあり、地域枠では卒業後9年間、指定された地域で研修することを条件に、1440万円の貸与が行われるため、学費をかなり抑えることが可能。

昔から年齢を一切気にしないと言われており、2018年度の入試では合格者のうち3%が22歳以上と比較的少ないですが、これは単純な難易度によるものだと思われます。

大阪医科薬科大学

大阪府高槻市大学町に所在を置く、私立旧設医科大学の一つであり、後述の関西医科大学と並んで関西の私立医学部二大巨頭です。

大阪という立地から、河合塾偏差値は67.5とやや高め

6年間の学費総額は3141万円で、私立医学部の中では中間くらいであり、入試上位100名は入学金と初年度授業料が免除される。

かなり年齢に対して寛容であり、2022年度の入試では合格者のうち約15.5%が卒後3年以上という結果でした。

また、2022年度では45歳の再受験生が合格したことで話題になっているので、やはり年齢に関して寛容であることがうかがえます。

久留米大学

福岡県久留米市旭町に所在を置く私立旧設医学部で、規模はやや小さいですが総合大学の一面を持っています。

河合塾偏差値は65と平均的な難易度であり、学費は6年間合計で3640万円とやや高めの設定になっています。

極めて年齢に対して寛容なことで有名で、2018年度の入試では合格者のうち21.2%が22歳以上とやはり高いパーセントです。

また2021年度から一般入試の面接点の開示を行っているため、クリーンなイメージが強いのが特徴です。

産業医科大学

福岡県北九州市八幡西区医生ケ丘に所在を置く、企業の産業医を育成するために設立された私立大学です。

学費は3049万円とやや高めですが、卒業後9〜11年間、指定された医療機関での勤務を返済免除の条件に、約1900万円が貸与されるため、実質負担額がかなり安くなるため、河合塾偏差値は67.5とやや高め。

年齢に対しては比較的緩く、2021年度の入試では合格者のうち7%程度が22歳以上で、やや高めのパーセントをとっています。

新設医科大学はおすすめ

私立大学医学部は沢山ありますが、中でも最近設立された東北医科薬科大学国際医療福祉大学は特に医学部再受験生におすすめです。

と言うのも、両大学ともまだ卒業生を輩出しておらず、まずは国家試験合格率の成績を重視する傾向にあるはず。

医師国家試験合格率は大学ごとに合格率が発表されるので、公に大学をアピールする絶好の機会で知名度向上にも寄与されます。

また、医師国家試験の合格率が低いと補助金がカットされてしまう事態に。

したがって、まずは年齢よりも学力優秀な受験生を求める傾向にあり、医学部再受験生のような4浪以上でも一定数の合格者が出ています。

国際医療福祉大学は学費が私立最安値でもあるため、医学部再受験生はぜひ志望校に入れておきたいところです。

医学部再受験×私立最短合格【3つのポイント】

医学部再受験×私立最短合格【3つのポイント】

ここからは、医学部再受験で私立大学を受験する際に重要となる勉強法を解説していきます。

前述したように、私立大学は国公立大学に比べて共通テストがなかったり受験科目が少なかったりと、勉強の負担が比較的軽いもの。

それでも医学部再受験にとっては大学受験は久しぶりで、そんな私立の対策といえど苦戦を強いられます。

勉強計画を立てることは当然

私立大学を受験するとなると、「英数理だけだから」と、科目数が少ないことを理由にすぐに学習を始めてしまう医学部再受験生が珍しくありません。

しかし例え科目数が少なくても、受験するのは私立「医学部」であり、求められる学力に達するには適切な勉強計画を立てられるかどうかで大きく左右されます。

1.現状分析と目標設定を明確に

この記事を読んでいるあなたがすでに私立の医学部再受験を始めているのなら、今の自分の学力と、いつまでに具体的にどうなりたいかという目標を明確に持っているでしょうか。

また、まだ医学部再受験を検討している人も、ぜひ今の自分の学力と目標とを考えてみてください。

「英語は得意です」という医学部再受験生でも実際に私立医学部の過去問を解いてみると撃沈したり。理系大学を卒業した医学部再受験生が私立の過去問で手が止まったり。。。

医学部再受験で相手にする問題とは、「高校までの知識」を「医学部というハイレベル」で解く必要があります。

このように、自分が思っている「現状」と現実は異なることが大いにあります。

そのため、定期的に模試を受験することが非常に大切

それも、河合塾や駿台、東進といった母数の大きな大手の模試を受験して確実に現状分析を行いましょう。

また、目標についても「〇〇大学合格」といった漠然としたものではなく、「いつまでに偏差値を〇〇にする」や「〇〇の模試で□□の結果を出す」といった数字を使った具体的な目標を月単位で設けることをお勧めします。

2.「基礎の徹底」を忘れない

私立医学部のほとんどは、赤本の演習量で勝敗が大きく左右されます。というのも私立大学のほとんどは医学部独自問題を作成しており、「傾向と対策」のオンパレードだから。

しかし、このことだけが全面に伝えられてしまうことで。多くの医学部再受験生がかなり早い段階から赤本での過去問研究に走りがちです。

勉強に限らず、どんなことも基礎に穴があればハイレベルは到底無理。ピラミッドやチーズの穴でよく例えられるほど有名な話です。

私立の医学部再受験生といえど、早くても受験年の夏までは、絶対に基礎の定着に重きを置きましょう

基礎の定着のために、私立医学部再受験であっても共通テストや旧センター試験を利用して学習することもお勧めします。

3.私立大学の過去問は何年でもやり込む

基礎の定着が十分にできた前提で、受験年の10月11月ごろから、月に最低でも2回は私立医学部の過去問を解いてみましょう。

志望校のものでも、私立の中で偏差値の低い大学を選んで解いても、なんでも構いません。

この時期から「実際の問題」に触れることで、感覚を養うことができ、緊張を和らげたり、私立全体の難易度を知ることにつながります。

もしも大本命の私立が決まっているのであれば、早々に手をつけるべきです。

前述の通り、私立の問題はほとんどが「傾向と対策」が命。

大問数が大幅に変わったなど明らかな変化が見られない限りは、5年は当然、10年でも15年でもその大学の過去問を解くべきです。

もちろん、過去問をただ解くのではなく、出題範囲から出題者の意図や思考を汲み取ろうとする姿勢が会って初めて、「傾向と対策」であることも忘れずに。

まとめ

以上のように、医学部再受験生でも学費が高いと言われている私立大学医学部に進学することは不可能ではありません。

私立を狙うことは医学部再受験を成功率を上げることに直結します。

ぜひ、私立大学医学部も選択肢に入れて医学部再受験を挑戦することをおすすめします。

また、医学部再受験で合格するためには予備校選びも大切。

圧倒的な学習量と丁寧なサポートにより短期間で学力向上が期待できる医学部予備校から選ぶと良いでしょう。

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