再受験生が一年で医学部合格が可能か

医学部再受験生が一年で合格することは非常に困難ですが100%無理というわけではありません。
医学部予備校なんかの合格体験を見て分かると思いますが、一年の学習で医学部合格を実現している受験生を見つけることができます。
ただし、短期間で合格を実現している再受験生は、合格体験記を見て分かる通り何処かしらの医学部予備校に通って勉強している専念組が多いです。
したがって、仕事を続けながら医学部受験を目指す人は一年合格よりも複数年の受験勉強を覚悟して目指す方が現実的です。
ただし、一年で医学部合格を実現さるには現役の受験生でも困難なことなので、勉強から遠ざかっていた再受験生ならより困難であることは間違いありません。
そこで、ここでは受験勉強に専念して一年合格を目指す再受験生を対象にポイントを紹介していきます。
合格のカギは医学部予備校選び
短期決戦を制するために重要なのが学習環境選び、すなわち医学部予備校選びとなります。
医学部再受験生の場合は特に質問環境やフォロー体制が充実している学習環境がおすすめとなります。
知識がほぼゼロから始める場合は、質問する機会も多く、また別途対策してもらえる環境の方がスムーズに知識を理解・定着させていくことができるからです。
医学部再受験生のコースがある医学部予備校もおすすめですが、学習管理が厳格で個別に対策やサポートを提供してくれる場合なら特段こだわらなくても良いでしょう。
医学部再受験生のコースは、週末や夜間にカリキュラムを組んでいることが多いので、むしろ働きながらの受験生におすすめです。
実績や体験談を確認して、再受験生合格者の有無を確認すれば、その医学部予備校が合格に必要な環境を提供しているかどうかの参考になります。
もちろん、本人の頑張りが一番重要ですが、医学部再受験生が一年合格を実現するためには学習環境も合否に大きく影響してきます。
受験勉強ゼロからのスタート
受験勉強から遠ざかっており、ほぼゼロから医学部を目指す再受験は、集団指導よりも個別指導の医学部予備校がおすすめです。
集団指導だと少人数であっても、生徒全員に合わせた授業が行われるので、個人の学力や課題にピンポイントに合わせた指導が行えません。
いっぽう、個別指導なら自分だけのカリキュラムで学べるので、学習進捗や理解状況に合わせて適宜調整しながら授業を受けることができます。
また、基礎学力を習得するまでは質問事項も多いくなりがちなので、授業中でも気兼ねなく質問できる個別指導は最適となります。
豊富な勉強時間を確保したい
医学部再受験生は、現役生や浪人生よりも勉強量が足りない傾向にあるため、圧倒的な学習時間の確保が必要不可欠となります。
医学部予備校には、1日12時間指導など豊富な学習時間を確保しているところも少なくありませんが、最もおすすめなのは全寮制の医学部予備校です。
全寮制なら通学時間がないので、その分の時間も勉強に費やすことが可能で、夜遅くまで勉強した際の帰宅も安心・安全です。
また、電車の遅延や運休といったトラブルに見舞われることもないので、計画通りの学習生活を送ることが可能です。
健康面を考慮した食事や規則正しい生活がおくれるなどメリットが沢山あります。
受験勉強を始める前に志望校選び
医学部再受験生の場合、自分の学力がどこまで伸びるか分からないと志望校選定はある程度勉強が進んでからと考えている人も多いのではないでしょうか。
しかし、一年で医学部合格を実現するためには試験日から逆算して学習計画を立てて効率よく対策していく必要があります。
なので、志望校を先に決めておき、赤本などを用いて過去問研究を行い入試の傾向や出題範囲を把握しながら、それに合わせて対策が最も効率の良い対策となります。
志望校の入試傾向が頭に入っていれば、日ごろの学習でも重要性の高い範囲を学ぶときは自ずと集中力やモチベーションが増すはずです。
医学部の場合、それくらい各大学の傾向がはっきりしているので、最初から志望校を決めておいたほうが、勉強範囲の強弱がつけやすく効率性を高めることができます。
志望校選びについても、医学部の中には再受験生に寛容ではない大学が結構多いので、自ずと選択肢は限られてくるのでそこまで迷うこともないでしょう。
しがって、一年合格を目指す場合、医学部再受験生は志望校選定を最初に行うとその後の道筋が立てやすくなるでしょう。