仮面浪人とは

仮面浪人とは、大学に籍を置きながら他大学や他学部を目指して受験勉強を行っている人たちのことを言います。
ちなみに企業に所属しながら他企業への就職を狙っている社会人を「仮面就活」とも呼ばれています。
仮面浪人は医学部に限らず意外と多く、今の大学に満足できなくて他学部に入り直すために予備校に通って勉強している人もいます。
もちろん医学部を目指して仮面浪人している人は多く、親や先生に説得されて進学したものの医学部への夢を諦めきれなくて勉強しているパターンをよく耳にします。
仮面浪人はメリットおよびデメリットがあるので、医学部再受験を志す場合は不合格の場合もしっかりと考えて決めることが重要です。
仮面浪人で医学部再受験のメリット
仮面浪人の最大のメリットは、大学に籍を置いているので医学部再受験に失敗したとしても軌道修正が容易だということです。
在籍している大学を卒業すれば学士号が取得でき、そのまま新卒枠で就職活動ができるので大企業やキャリアアップを図ることは可能です。
もし大学を中退して医学部再受験に専念してしまうと、医学部合格が実現できなかった場合、学歴は高卒で就職活動をすることになるので選択肢は非常に狭くなってしまいます。
また、大学に在籍していると学生証があるので学割が適用されるので、予備校などに通学する場合も半額負担で済むメリットもあります。
仮面浪人をしている人は、現役や1浪で大学に進学していることが多く年齢的にも若いので、多くの医学部が実施する推薦入試に挑戦することが可能だったり、年齢に厳しい医学部も志望できたりと、メリットが沢山あります。
医学部再受験のリスクヘッジが効くので仮面浪人で目指すことは1つの選択肢として考えて良いでしょう。
医学部再受験を行う際に現在の大学に籍を置きながら目指すほうが保護者にとっても理解や協力を得やすいはずです。
仮面浪人で医学部再受験のデメリット
仮面浪人は大学に籍を置くということはその分の学費が発生してしまうので、私立大学の場合は受験が長期化するほどお金が発生してしまいます。
休学する場合は在籍料が発生することが多く、年間50万円以上の費用が請求されることもあるので自分の大学の休学費用を確認してみましょう。
仮面浪人をしている間は予備校に通って勉強する人が多いと思いますが、その場合は予備校の授業料も別途発生することになります。
たまに予備校の授業料を節約するために独学で医学部を目指す人もいますが、相当学力に自信がある人以外は辞めたほうが良いでしょう。
仮面浪人をしている学生の多くは医学部を現役時代などに受験して合格できていない人が多いと思いますが、独学で合格できる実力があれば現役時代に合格できているはずです。
それくらい医学部入試の難易度は高いので、専門予備校などに通ってしっかりと対策することが医学部再受験の成功のカギとなります。
また、仮面浪人の場合は医学部に合格できなくても現在在籍している大学を卒業すれば別の分野で活躍できる可能性が十分に残されています。
しかし、受験勉強によって留年や休学期間が長くなれば、就職活動の際は履歴書等でライバルより不利になってしまう可能性があることは否定できません。