
国内で6番目の医学部である新潟大学は、歴史と伝統ある国立大学医学部として医療業界へ活躍する医師を多数輩出。
そんな新潟大学は医学部再受験生の多くが入学を目指す大学の1つ。
年齢がハードルになりがちな医学部再受験生が新潟大学合格を目指すのはなぜなのか。
今回は、新潟大学の特色や学生生活を紹介しながら、医学部再受験生が集まる理由や直近の入試結果など解説していきます。
医学部再受験生で国立大学志望者は参考にしてみて下さい。
新潟大学医学部医学科
新潟大学医学部医学科では、専門的な医療知識を持ちながら豊かな人間性と高い倫理観をもった全人的医療に貢献できる人材育成を行っています。
1年生は、教養科目の履修と並行して医学早期体験実習や医学入門を勉強して医学への動機付けを中心に学んでいきます。
2年生からは本格的な専門科目の勉強がスタートし、まずは基礎医学を中心に勉強しながら「からだ」について様々な視点から学んでいきます。
3年生からは、基礎医学の中の病医系の科目が中心となり、病気のメカニズムを勉強がスタート。
また、後期からは4年生前期にかけて臓器別統合コースが始まり、これまで勉強した知識を活かして臓器別に病気について構造と機能を確認しながら学びます。
4年生からは臨床実習入門が始まり、OSCEおよびCBTの共通試験に合格後、いよいよ臨床実習が始まり、実際の医療機関で実践力を磨いてきます。
臨床実習は5年生にかけて実施され、大学病院の各科を10名前後のグループに分かれ順番に回り、5年後期から6年生にかけてチーム医療の一員として診療に参加する診療参加型臨床実習が開始。
大学病院や関連病院で合計24週にわたり、臨床経験を積んでいきます。
新潟大学では海外交流も盛んでロシアを始め、アメリカやイギリスでの臨床実習に参加することも可能です。
年齢に寛容で医学部再受験生におすすめの国公立
医学部再受験生は私立ではなく学費が安い国公立大学を志望していることが多いですが、その点で新潟大学は医学部再受験生におすすめの1つと言えるでしょう。
年齢には寛容的な姿勢であると言われており、医学部再受験生の中には40代の合格者がいる年もあります。
関東圏からのアクセスも良いため、東京の医学部再受験生にも人気があり、特に二次試験重視になってからは共通テストに失敗した受験生と競争するため入試はハイレベルになりがち。
新潟大学は医学部再受験生をはじめ年齢に寛容的ですが、ある程度の高い偏差値が必要になります。
旧医科大学の1つで偏差値は高め
新潟大学医学部は、旧帝大に次ぐ旧医科大学に該当する歴史ある国立大学医学部であるため、地方国立大学の中では偏差値は高いほうです。
北陸地方には同じく旧医科大学をルーツにもつ金沢大学がありますが、こちらも医学部再受験生に人気があります。
金沢大学のほうが関西・中部・関東からのアクセスの良さと関連病院の多さなどから人気が高く、新潟大学のほうが穴場となりやすくいのが特徴。
国立大学を医学部再受験で志望するなら、新潟大学は志望校の1つとして検討してみると良いでしょう。
新潟大学医学部の基本情報
キャンパス | 旭町キャンパス |
---|---|
住所 | 〒951-8510 新潟県新潟市中央区旭町通一番町757 |
偏差値 | 65(駿台) |
学費 | 約350万円 |
男女比率 | 71対21 |
医学科公式HP | https://www.med.niigata-u.ac.jp/ |
医学部再受験必見!新潟大学の入試情報2021年
共通テスト | 配点 |
---|---|
国語 | 100点 |
数学(2) | 200点 |
理科(2) | 200点 |
英語 | 200点 |
社会 | 50点 |
合計 | 750点 |
二次試験 | 配点 |
---|---|
数学 | 400点 |
理科(2) | 400点 |
英語 | 400点 |
面接 | ー |
合計 | 1200点 |
新潟大学は2019年度から二次試験の点数が大きく上がり、二次重視の入試を行う医学部の1つ。
2021年度入試からセンター試験に代わって共通テストが実施されますが、配点は変わらない状況です。
共通テストでは国語や社会が圧縮されており、文系科目が苦手な医学部再受験生にとって新潟大学はおすすめの医学部となります。
入試変更点(2021年)
地域枠の定員を5名増加
地域枠の定員が5名増加となりますが、医学部再受験生にとってはあまり影響はないでしょう。
2020年度一般入試の試験結果
ここでは、2020年度の新潟大学医学部の入試結果を紹介していきます。
一般入試においては前期日程のみで、センター試験よりも二次試験のほうが点数比率が高く、他の難関国立大学の同じ傾向です。
医学部再受験生にとってネックになる面接ですが、新潟大学の場合は圧迫面接はないので、しっかりと対策しておけば問題ありません。
なお、推薦入試や地域枠入試も実施されていますが、現役生や浪人生を対象にしている性格が強いため、医学部再受験生向けの当サイトでは省略しています。
前期日程の合格者数と志願者倍率
募集定員 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数※ | 志願者倍率 |
---|---|---|---|---|
80 | 344 | 274 | 80 | 4.3倍 |
※二段階選抜あり(4倍)
※追加合格者1名あり(入学辞退者1名ありのため)
前期日程の試験科目
センター試験 | 配点 |
---|---|
国語 | 100点 |
数学 | 200点 |
理科2科目 | 200点 |
英語 | 200点 |
社会 | 50点 |
合計 | 750点 |
二次試験科目 | 配点 |
---|---|
数学 | 400点 |
英語 | 400点 |
物理 | 200点 |
化学 | 200点 |
面接 | ー |
合計 | 1200点 |