家庭教師以外の選択肢
医学部再受験を目指す場合、勉強方法としては独学・予備校・家庭教師の3パターンが主に考えられます。
独学は、参考書を購入すれば勉強できるので最もコストがかかりませんが、超難関入試である医学部を合格するための手段としてはおすすめできません。
既に医学部合格に近い偏差値がある人は別ですが、多くの医学部再受験生の場合は勉強から遠ざかっている人が多いと思います。
この場合は、一から学び直す必要があるため、偏差値30、40程度から医学部合格に必要な偏差値60まで伸ばすには相当な学習量と戦略的な学習計画が必要となります。
学習時間を確保したとしても、効率性のある質の高い勉強ができなければ学力も伸びず意味がありません。
また、1人で勉強することは質問ができないうえ、モチベーションの維持も非常に困難であり、多くの医学部再受験生が独学を選び脱落していっています。
いっぽう、医学部予備校と家庭教師かの選択は目指す人の価値観によって大きく異なってきます。
医学部予備校からでも合格している再受験生は実際にいるので、毎日通学できる環境がある受験生は検討することをおすすめします。
家庭教師にはないメリットが医学部予備校にはあるので、両者を天秤にかけながら自分の理想に近いほうを選ぶと良いでしょう。
家庭教師で医学部を目指すメリット
家庭教師で医学部再受験を目指すメリットは、やはりマンツーマンでプロ講師から直接指導を受けられることです。
医学部を目指す場合、アルバイトではなく実績豊富なプロの講師が指導を担当してくれるので、指導の質は高いです。
しかも、自分だけのオリジナルカリキュラムで勉強を進めていけるので学習効率が高いのが魅力です。
勉強が遠ざかっている再受験生は基礎から着実に理解していく必要がありますが、家庭教師なら1対1なのでいつでも気軽に質問できるのも消化不良を防ぐのに効果的です。
しかも、指導場所は自宅なので通学時間を節約して勉強に充てることが可能なうえ、遅刻などの心配もありません。
自宅なら他人の目も気にならないし、成績に一喜一憂することもなく自分のペースに快適に勉強することが可能です。
さらに、家庭教師なら授業日程を自分の都合の良い日に自由に設定できるので、仕事との両立を目指す医学部再受験生でも欠席することなく毎回授業を受けることが可能です。
通学型だとどうしても個別指導を除いて時間割が決まっていることが多いので、急な残業や出社が生じてしまうと授業が受けられずにペースが乱れてしまう恐れがあります。
マイペースに自分だけの学習計画で学べる家庭教師は、受験生活を無理なく最後までやり遂げられる環境があります。
家庭教師で医学部を目指すデメリット
家庭教師は再受験生でも医学部を合格するために必要な指導を効率よく受けることができますが、やはりその分学費は高額です。
自宅までプロ講師を招いて指導してもらうため、人件費はどうしても高くなってしまい高額化してしまいます。
仮に集団クラスが苦手であれば、個別指導タイプの医学部予備校も候補に入れてみると良いでしょう。
個別指導のほうが、家庭教師のように自宅まで派遣されることなく、校舎で複数人の指導を担当できるので授業料は割安に設定されています。
また、自宅で勉強するということは、他の生徒との接点がないため孤独になりがちです。
通学と違い自習室もないので、ライバルの頑張りが刺激となることがなく、モチベーションの維持はより難しくなってしまいます。
講師も授業以外は不在なので、授業以外ではいつでも質問ができるわけでもなく、分からない点の放置が苦手分野を作ってしまうリスクもあります。
さらに、自宅は快適で集団で学習するよりもストレスが少ないですが、ゲームや漫画本など誘惑も沢山あります。
また、自室に籠ってしまえば周囲の監視もないのでサボることも容易です。
自己管理が難しい人は家庭教師よりも、しっかりと学習管理を行ってくれる医学部予備校に通うほうが結果は出やすいです。
医学部予備校は豊富な入試情報を入手しており、年齢に寛容かどうかについても最新の情報を踏まえて進路指導してもらえるメリットがあります。
いっぽう、家庭教師の場合は個人差があり、講師の持っている情報が古かったり、豊富さに欠けている可能性もあります。