医学部医学科の6年間について

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医師になるには大学入試で医学部医学科に合格して6年間の学士課程を修了することで国家試験の受験資格が得られます。

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医学部医学科とは

医学部医学科の6年間について

日本の大学における学問分野は、人文科学系、社会科学系、自然科学系の3つのカテゴリーに大別されます。

自然科学とは自然現象の原理・法則性を解明する学問で、医学部、理学部、工学部、農学部、水産学部などがこれに属します。

医学部はさらに医学科、看護学科、保健学科、健康保険学科、栄養学科、生命科学科などに分けられます。

医学科は医師を養成する学科で、医師の国家試験を受けるには医学部医学科を卒業することが必須条件です

医学部医学科が設置されている大学は、国立大学が42校、公立大学が8校、私立大学が31校、それに防衛省所管の防衛医科大学校を加えて全部で82校あります (2020年現在)。

歴史の古い国立大学の医学部医学科は研究や教育に重点をおき、大正期以降に設立された私立大学の医学部医学科は臨床に重点を置くといった特徴があります。

防衛医科大学校は、医師の能力を持つ自衛官(防衛医官)を育成することを目的とした大学です。

国公立大学医学部医学科一覧

大学名 住所
北海道大学 北海道札幌市
旭川医科大学 北海道旭川市
札幌医科大学 北海道札幌市
弘前大学 青森県弘前市
東北大学 宮城県仙台市
秋田大学 秋田県秋田市
山形大学 山形県山形市
福島県立大学 福島県福島市
群馬大学 群馬県前橋市
筑波大学 茨城県つくば市
千葉大学 千葉県千葉市
東京大学 東京都文京区
東京医科歯科大学 東京都文京区
横浜市立大学 神奈川県横浜市
新潟大学 新潟県新潟市
富山大学 富山県富山市
金沢大学 石川県金沢市
福井大学 福井県吉田郡
山梨大学 山梨県中央市
信州大学 長野県松本市
岐阜大学 岐阜県岐阜市
浜松医科大学 静岡県浜松市
名古屋大学 愛知県名古屋市
名古屋市立大学 愛知県名古屋市
三重大学 三重県津市
滋賀医科大学 滋賀県大津市
京都大学 京都府京都市
京都府立医科大学 京都府京都市
大阪大学 大阪府吹田市
大阪府立大学 大阪府大阪市
神戸大学 兵庫県神戸市
奈良県立医科大学 奈良県橿原市
和歌山県立医科大学 和歌山県和歌山市
鳥取大学 鳥取県米子市
島根大学 島根県出雲市
岡山大学 岡山県岡山市
広島大学 広島県広島市
山口大学 山口県宇部市
徳島大学 徳島県徳島市
香川大学 香川県木田郡
愛媛大学 愛媛県東温市
高知大学 高知県南国市
九州大学 福岡県福岡市
佐賀大学 佐賀県佐賀市
長崎大学 長崎県長崎市
熊本大学 熊本県熊本市
大分大学 大分県由布市
宮崎大学 宮崎県宮崎市
鹿児島大学 鹿児島県鹿児島市
琉球大学 沖縄県中頭郡

私立大学医学部医学科一覧

大学名 住 所
岩手医科大学 岩手県紫波郡
東北医科薬科大学 宮城県仙台市
自治医科大学 栃木県下野市
獨協医科大学 栃木県下都賀郡
埼玉医科大学 埼玉県入間郡
国際医療福祉大学 千葉県成田市
杏林大学 東京都三鷹市
慶応義塾大学 東京都新宿区
順天堂大学 東京都文京区
昭和大学 東京都品川区
帝京大学 東京都板橋区
東京医科大学 東京都新宿区
東京慈恵会医科大学 東京都港区
東京女子医科大学 東京都新宿区
東邦大学 東京都大田区
日本大学 東京都板橋区
日本医科大学 東京都文京区
北里大学 神奈川県相模原市
聖マリアンナ医科大学 神奈川県川崎市
東海大学 神奈川県伊勢原市
金沢医科大学 石川県河北郡
愛知医科大学 愛知県長久手市
藤田医科大学※1 愛知県豊明市
大阪医科薬科大学※2 大阪府高槻市
関西医科大学 大阪府枚方市
近畿大学 大阪府大阪狭山市
兵庫医科大学 兵庫県西宮市
川崎医科大学 岡山県倉敷市
久留米大学 福岡県久留米市
産業医科大学 福岡県北九州市
福岡大学 福岡県福岡市

※1:2018年より藤田保健衛生大学を藤田医科大学に名称変更。
※2:2021年より大阪医科大学を大阪医科薬科大学に名称変更

医学部医学科の大学生活6年間

同じ医学部でも看護学科や生命科学科などは修業年限が4年制であるのに対し、医学科は6年制です。

医学科のみ2年も長いのは、それだけ学ぶことが多く、またカリキュラムにさまざまな実習や演習が組み込まれているためです。

医学部医学科のカリキュラムは、文部科学省が提唱する「医学教育モデル・コア・カリキュラム」に基づいて策定します。

モデル・コア・カリキュラムとは、全大学が取り組む共通のカリキュラムのことで、各大学はモデル・コア・カリキュラムから3分の1、残り3分の2を大学独自のカリキュラムで編成しています。

そのため、大学によって授業内容は違いますが、標準的な医学部医学科のカリキュラムを見ていきましょう。

教養科目および初期医学教育【1~2年次】

医学部医学科の1~2年次は、共通教養科目と初期医学教育科目を融合させたカリキュラムで、臨床医学を学ぶうえで必要な基礎知識を修得します。

必修科目だけで何十科目とあるため、主な科目をピックアップして紹介します。

早期体験実習

医学部医学科では入学後間もなく早期体験実習が行われます。

これには、医療現場を体験することによって医学生としての自覚を持ち、これから6年間医学に取り組んでいくという動機づけの目的があります。

心理学

将来の医師として必要な患者・家族・医療スタッフの心理と行動について理解し、より良い人間関係を築くためのコミュニケーション技法を身につけていきます。

解剖学

2年次に行われる解剖学では、人体の構造と機能を理解するための準備として、講義と実習を通して解剖学の基本である骨格について学び、それと同時に観察眼を育てていきます。

観察眼は、患者の状態を正確に把握するためにきわめて重要な能力です。

次いで、脳や脊髄など神経系の構造を学び、実習ではCTやMRIなどの画像から立体的に理解できるようにしていきます。

医療プロフェッショナリズム

医学部医学科では1年次から6年次まで通して医療プロフェッショナリズムを修得していきます。

優れた医師になるには専門的な知識と高い技術以外に、チームワークやリーダーシップ、状況認識、意思決定、倫理観などノンテクニカルスキルが重要であることを学んでいくものです。

基礎医学教育および共用試験【3~4年次】

診療行為をするために不可欠な臨床医学の基礎的な重要事項について、主に講義を通して修得します。

医療倫理

患者の権利、医師の義務と裁量権、インフォームドコンセント、医療事故、安楽死、尊厳死などについて事例を挙げて論じながら考えていきます。

病理学

臓器別に特徴的な病変とその原因、発症メカニズムなどを学び、顕微鏡を用いて代表的な病変の形態学的な特徴を観察します。

臨床医学

4年次になると臨床医学の基本的なことについて講義を通して学びます。内科系では神経内科学、脳卒中医学、循環器内科学、アレルギー・膠原病学、血液学、感染症学、内分泌・代謝学など。

外科系では、救急医学、脳神経外科学、産婦人科学、麻酔科学などがあります。

診療入門

臨床医学のベースとなる患者との接し方(医療面接法)をはじめ身体診察法、診察記載法などを学びます。

これらの実践的な学修内容は、この後に実施される全国の医学部医学科および歯学部を対象とした共用試験で評価されます。

共用試験 (CBT/OSCE)

共用試験は、5年次から始まる臨床実習に際し、十分な医学的知識を修得しているかどうかを測定するものです。

CBT(Computer Based Testing)とOSCE(Objective Structured Clinical Examination)の2つのテストがあり、両方に合格しないと進級できず4年次に留年ということになります

CBTは、コンピュータのデスクトップに表示される問題に解答する方式。

出題は6ブロックに分かれており、時間割は各60分、全部で320問ほど解くことになります。そのうちの80%近くは過去問です。

OSCEは模擬患者を相手に医療面接、バイタルサインと全身症状、頭頚部、胸部、腹部、救急などの課題についての実技を評価する試験です。

OSCEでは大学指定の白衣と白い靴を着用することになっています。髪型や態度も評価の対象となる点に要注意です。

臨床実習および卒業試験【5~6年次】

CBTとOSCEに合格するとスチューデント・ドクター(Student doctor:SD)の称号が与えられ、クリニカル・クラークシップ(診察参加型実習)が可能となります。

クリニカル・クラークシップ

指導教員監督のもと、3~5人のグループですべての診療科を1~2週間ずつ回り、現場を体験します。

このときは診療チームの一員として患者の診察、診察記録、手術立ち会い、入院患者を対象とするベッドサイド実習などを行います。

附属病院が多数ある大学では、それぞれの附属病院を回って実習を行うところも。

医学英語

外国人の患者や医療関係者と対応するときのために、疾患についての英文記事を読解し、その疾患について英語で説明する練習をします。

大学によっては3年次から始める医学部もあります。

選択制臨床実習

医学部医学科の総仕上げである6年次は選択制臨床実習となり、自分の希望する大学病院や提携病院、海外の大学病院で実習することが可能です。

昨今は、国際的医療者としての素地を身につけるために海外臨床実習を選択して留学する医学生が増えています。

卒業試験

中期になると卒業試験が始まります。

医学部医学科は他学部のように卒業論文や単位修得だけで卒業できるものではなく、何科目もの試験を受けて高成績を収めなければなりません。

点数が悪くて追試を受け、それでも合格できなければ留年となってしまいます。

卒業試験の期間は9月~12月までが一般的で、これに合格した人だけが翌年2月に行われる医師国家試験を受けることができます

医学部医学科の卒業試験に合格するということは、医師国家試験に合格するだけの知識があることを証明するようなものですから、ほとんどの医学部医学科が国家試験の合格率は90%以上です。

医学部医学科の中には100%という大学もあり、2020年度は自治医科大学、大阪医科大学、産業医科大学の3校が達成しています。

気になるキャンパスライフ

医学部医学科の6年間のカリキュラムを見ると医学生は講義と実習に追われる毎日で、他学部との交流や部活動などをする時間的余裕がないように思いますが、実際のところはどうなのでしょう。

ここからは医学部医学科のキャンパスライフについて紹介します。

他学部との交流はある?

医学部と他学部が同じキャンパスにある大学は、1年次の共通教養科目を他学部の学生と一緒に受講するので交流の機会は大いにあります。

私立の総合大学は医学部のキャンパスが独立しているところが多く、その場合は接点がないため学部間の交流はほとんどありません。

部活やサークル活動に参加できる?

医学生の多くが部活やサークル活動に参加しています。

大学が課外活動を推奨していることもありますが、学生自ら体力づくりや心身のリフレッシュ効果を求めて参加しています。

部活は体育系と文科系があり、なかには剣道部と軽音楽部の両方に所属しているという医学生も。

部活やサークルに参加するメリットはたくさんありますが、先輩と後輩という縦の人間関係と同級生同士の横の人間関係を築ける点が一番のメリットといいます

親密な関係にあれば実習で気をつけなければならないことや試験問題の傾向を教えてもらったり、自分も気づいたことを伝えるなどして、お互いに貴重な情報源として役立つ存在となり、それはのちのちまで続きます。

医学部医学科の再受験生は浮いてしまう?

大学を卒業して企業に就職したが、医師になりたく医学部医学科を再受験したり、教授の推薦を得て学士編入する人もいます。

倍率の高い医学部医学科の再受験を突破してきた人は、ほとんどが偏差値の高い旧帝大レベルです。

仮に30歳で医学部医学科に入った場合、現役生とは12歳も違うのですから浮いてしまうのは仕方がありません。

しかし、浮くか浮かないかはその人によります

再受験生はキャンパスライフを経験ずみなので、部活の選び方や生協の利用法、飲み会のルールなども知っているよき仲間として歓迎されている人もいます。

プライドが高く、説教好きで自慢話の多い人は年齢に関係なく浮いてしまうことは言うまでもありません。

まとめ

医学部医学科の6年間で特に大きな山場といわれるのが次の4つです。

  • 2年次の解剖実習
  • 4年次の共用試験
  • 5年次の臨床実習
  • 6年次の卒業試験と医師国家試験

このほかにも小さなハードルは数えきれないほどあります。

しかし、常に全力で取り組んでいたのでは心身ともに疲弊してしまい、留年ということになりかねません。

医学部出身者は浪人より留年のほうが卒業後不利になるといわれています。

留年を避けるためには、まず生活リズムを整えることが重要です。

食事、運動、睡眠、それに勉強する時間をしっかり確保し、規則的な生活を心がければ順調な学生生活を送ることができるでしょう。

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