東北医科薬科大学の医学部再受験寛容度や勉強法を解説

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東北医科薬科大学医学部

2016年に設立され、現在2番目に新しい医学部としておなじみの東北医科薬科大学。

私立医学部の中では学費が比較的安いため、新設校にも関わらず非常に人気の医学部となっています。

東北医科薬科大学は地域に密着した医療を提供していることを目指しており、奨学金関係も充実しているため医学部再受験生にもおすすめです。

そこで今回の記事は東北医科薬科大学の特徴について紹介したのち、医学部再受験生にとって寛容かどうか、そして医学部再受験生のおすすめ勉強法を紹介していきたいと思います。

東北医科薬科大学医学部医学科

東北医科薬科大学医学部

東北医科薬科大学はもともと東北薬科大学という薬学系の大学でした。

2016年に、東北地域の医師不足解消を目的として医学部を設立しており、東北地域の地域医療、災害医療を担う人材を育成しています。

そのため地域医療、災害医療などに興味のある医学部再受験生には特におすすめできる医学部だと思います。

また、東北医科薬科大学は臨床だけでなく研究も盛んであり、基礎医学系の研究室も多くあります。

元は薬学系の大学であったため薬学との連携した研究もおこなわれており、研究医に興味のある医学部再受験生も安心ですね。

医学教育の特徴としては低学年のうちから授業で地域医療、災害医療をテーマして扱うことが挙げられます。

1,2年生で行われる早期医療体験実習や衛生学体験実習では介護施設や在宅医療現場へ実際に行き、そこで地域医療の現場を体験することができます。

早くから医療の現場を体験し、患者さんと触れ合うことで授業の内容も定着しやすく、モチベーションも上がります。

社会人経験のある医学部再受験生はそういった場でリーダーシップを取れるといいですね。

そのほか、薬科大学としての側面を活かして医薬連携教育という個性ある授業も行っています。

1,2年次は薬学部の学生と同じキャンパスで勉強し、共同で実習やグループ討論を行うほか、3年次では共同で研究を行う授業もあります。

薬学系出身の学生や研究経験のある医学部再受験生はかなり有利だと思います。

基本情報

キャンパス 小松島キャンパス(1,2年次)、福室キャンパス(3~6年次)
住所 〒983-8536 宮城県仙台市宮城野区福室1丁目15番1号(福室キャンパス)
男女比率 男性:女性=72%:28%<< /td>
医学科公式HP https://www.tohoku-mpu.ac.jp/medicine/

学費の安さに加え、充実した奨学金制度も注目

学費の安さに加え、充実した奨学金制度も注目

東北医科薬科大学の6年間合計の学費は約3,400万円(2023年5月現在)となっており、私立医学部の中では安いですね。

この学費の安さに加え、東北医科薬科大学では独自の修学資金支援制度を行っています。

東北医科薬科大学の奨学金制度について簡単に表にまとめてみたいと思います。

人数 修学金
(6年間総額)
A方式
(宮城県)
30 3,000万円
A方式
(宮城以外の東北地方)
5 3,000万円
B方式 20 2,600万円~

このように、東北医科薬科大学では3種類の修学金制度が主にあります。

A方式、B方式ともに卒業後、指定された地域にて一定期間勤務することが義務付けられるのですが、その代わりに多額の奨学金を受けることができます。

特にA方式では6年間で3,000万円の奨学金を受け取ることができるため、実質的な学費負担額は400万円と国立大学並みの安さになっています。

しかもこの奨学金は一定期間指定された地域にて勤務することで返還しなくてもよくなります。

なお、学生募集要項ではこの奨学金の対象者は「地域医療に対し強い熱意と意志を有し、宮城県内または宮城県以外の東北5県のいずれかの県の自治体病院・診療所等での診療業務に従事することを希望する者」となっており、年齢に関する記載は特に見つかりませんでした。

そのため医学部再受験生も対象になると思います。

こういった奨学金制度などは年齢制限などが設けられており、医学部再受験生は対象にならないこともあるのですが、東北医科薬科大学なら対象の人数も多く、非常にチャンスがあるといえます。

学費という点でいえば東北医科薬科大学は国公立志望の医学部再受験生にもおすすめできる医学部といえるでしょう。

医学部再受験生には寛容な印象

医学部再受験生には寛容な印象

東北医科薬科大学は新設校であり、まずは医師国家試験や臨床において実績を残すことを重要視していると考えられます。

国家試験の合格率は毎年様々な大学で一覧として公開され、この結果が悪いと大学の教育力が十分でないというイメージがついてしまいます。

新設校にとってはイメージダウンは致命的であり、東北医科薬科大学はなんとしても優秀な受験生を確保したいのが本音です。

そのため、医学部再受験生差別などは行っていないと考えられます。

年度 2018(3期生) 2017(2期生) 2016(1期生)
医学部
再受験生率
20.2% 20.7% 19.1%

こちらは各年度における入学者のうち、医学部再受験生がどのくらいの割合を占めているか、表にしたものです。

東北医科薬科大学では入学者の年齢分布を公開しておらず、平成30年に文部科学省が公開した医学部の入学者に関する書類から引用しています。

どの年度においても入学者のうち2割ほどが医学部再受験生であり、東北医科薬科大学は医学部再受験生に対してかなり寛容な大学であると思われます。

残念ながらどのくらいの医学部再受験生が奨学金を受け取っているかまでは分かりませんでしたが、この多さならばかなり望みはあると言えるでしょう。

1,2期生の医師国家試験合格率とこれからの医学部再受験生寛容度

2022年、東北医科薬科大学の1期生が医師国家試験を受験し、93人中90人が合格されました。

合格率は96.8%、医学部全体では7位となりました。

続く2023年、2期生の合格率は98.9%となり、4位となっています。

どちらの年度においても非常に良い成績を残しており、新設校でありながらも非常に高い指導力とサポート力を誇っています。

そして、これからの東北医科薬科大学の医学部再受験生に対する寛容度について、おそらく今後も医学部再受験生に対して寛容なままであると考えられます。

東北医科薬科大学は歴史の浅い大学であり、医師国家試験合格率は今後も重要になってくると考えられます。

また、東北地域の災害医療や地域医療に従事すること東北医科薬科大学の使命であるため、熱意があり、卒業後も東北に定着してくれる学生を求めていると考えられます。

そのため、医学部再受験生でも学力と地域医療への熱意があれば合格できると考えられます。

医学部再受験生のおすすめ勉強法

医学部再受験生のおすすめ勉強法

東北医科薬科大学は医学部再受験生にかなり寛容な大学ではあるのですが、それは学科試験で合格点が取れることが大前提です。

面接試験を含め、医学部再受験生向けに受験対策方法を紹介していきたいと思います。

英語

まずは英語についてです。長文が2題に加えて文法や語彙の問題が出題されています。

2020、2021年は穴埋めが、2022年は正誤問題が出題されました。

長文では医療系の長文が出題されることも多い印象で、集中的な勉強が必要です。

ただし、内容や語彙はそこまでレベルが高くはないので他に医療系の長文が出題される私立医学部を受験する方はその経験を活かすことができるでしょう。

注意点としては時間が70分とやや短いことです。

特に後半の並び替え問題などは慣れていないと時間がかかりやすく、英語が苦手な医学部再受験生は時間内に解き終わらないかもしれません。

医学部再受験生は普段の過去問演習から自分で時間を計るなどしておくといいでしょう。

また、新設校なので出題傾向が変わる可能性は十二分にあるので、場当たり的な対策ではなく、基礎力を身に着けることが合格への近道です。

数学

次に東北医科薬科大学の数学について紹介していきます。

大問3題構成なのですが、年度によって難易度の差が大きいです。

難しい問題が3題出題される年もあれば、標準レベルの問題が2題出題されるような年もあり、合格者の得点の目安が非常につけにくいです。

医学部再受験生の対策方法としては、とりあえず基礎レベル~やや難しいレベルの問題は完璧に勉強しておき、難しい問題は解けるところだけ解くといった方針がおすすめです。

難しい問題ばかりが出題される年は受験生の間でも点数差はそこまでつかないと思うので、他の科目で勝負するというのも方法の一つかと思います。

理科

次に東北医科薬科大学の理科について解説していきたいと思います。

化学と物理は標準的なレベルの問題が多く、たまに知識系の難問が出題されているようです。

理科は現役生とも差がつきやすい科目ですので医学部再受験生はしっかりと得点を取っておきたいですね。

なお、生物に関しても全体的に標準的な出題がされてはいるのですが、院試レベルの大問がたまに出題されているようです。

生物系の大学出身の医学部再受験生はチャレンジしてみる価値はあるかもしれませんね。

面接・小論文

次に東北医科薬科大学の面接試験について、過去の受験生の口コミなどから紹介していきたいと思います。

東北医科薬科大学の面接時間は15分となっており、受験生1人に対し先生が3人といった形式のようです。

質問内容としては医師を志した理由や地域医療の問題点、高校生活で頑張ったこと、東北の地域医療への熱意についてなどですね。

医学部再受験生が一番意識すべきなのは東北の地域医療に興味があることをアピールすることですね。

特に東北以外の出身の医学部再受験生はなおさらです。

東北医科薬科大学は東北の地域医療、災害医療を担う医師を養成する大学なので卒後は東京に行きたいといったような内容のことは言わない方がよいでしょう。

予備校に通っている医学部再受験生は講師などにお願いして模擬面接をしておくとレベルの高い受け答えができるでしょう。

また、東北医科薬科大学では小論文の出題もあります。

医療に関してのテーマがグラフが与えられ、それについて小論文を書くという形式になっています。

医学部再受験生の場合、現役生と比べてもレベルの高い論文が求められていると思うので医療に関する新聞記事などをとっておき、話のネタとしてストックしておくといいでしょう。

東北医科薬科大学の入試結果【2023年】

東北医科薬科大学の入試結果【2023年】

次に東北医科薬科大学の入試結果について紹介していきたいと思います。

一般選抜

募集人数 95
受験者数 1679
合格者数 321
倍率 5.2倍

共通テスト利用入試

募集人数 5
受験者数 73
合格者数 22
倍率 3.3倍

こちらが東北医科薬科大学の入試結果の表です。

一般選抜、共通テスト利用入試ともに倍率が高く、非常に狭き門となっています。

東北医科薬科大学は奨学金制度が充実しており、しかも医学部再受験生差別も行わないので幅広い年齢層から人気があるのだと思います。

合格のためには東北医科薬科大学の頻出分野の勉強だけでなく、幅広い分野の勉強をするのがおすすめです。

東北医科薬科大学は新設校であり出題傾向が変わることは十分にありえます。

医学部再受験生はしっかりとした学力をつけておくとそういった変更にも対応できるでしょう。

まとめ

今回の記事では東北医科薬科大学について、その特徴と医学部再受験生向けに寛容度や対策方法について紹介していきました。

東北医科薬科大学は東北の地域医療を担う存在であり、早期から医療現場を体験できるなど特徴的なカリキュラムを組んでいます。

新設校でありながらも医師国家試験合格率では毎年上位に食い込んでおり、勉強面でも充実した大学生活を送ることができるでしょう。

医学部再受験生の試験対策ですが、東北医科薬科大学では科目の中でも難易度の差があり、目標点の設定が難しいです。

解ける問題を着実に解く方針がおすすめです。

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