福岡大学医学部医学科の特徴

福岡大学医学部医学科は、1972年に設立された新設医科大学で県内には3つの大学病院を有し、県内の医療に貢献しています。
入学当初から看護体験や施設見学を通じて医療現場へ積極的に関与していき、6年間を通じて学生の問題解決能力や自学自習の習慣を身に付けさせ、医療人としての基礎を習得していきます。
そんな福岡大学医学部の特徴をについてここでは紹介していきます。
女子受験生の割合が多い
福岡大学は、医学部の中では女子学生の割合が多いことで有名で、女子学生にはおすすめの医学部の1つでもあります。
2021年度の入試ガイドのデータによると、医学部医学科の学生数696名のうち女子学生は257名と約4割を占めている結果に。
医学部再受験生の場合は合格できる大学を目指すことが一般的であるため、女子の比率はあまり考えないかもしれませんが、入試で女子不利な選抜を行っていない指標にもなるので確認しておいて損はないでしょう。
学費は私立の中でも割高
医学部再受験生にとって学費は経済的な問題もあるので重要視する人も多いのではないでしょうか。
福岡大学の学費は6年総額3760万円と私立大学の中でも高額な部類に該当しています。
2000万円台の学費で勉強できる私立大学医学部も増えていることもあって、偏差値はその分低めです。
したがって、経済的に問題がない医学部再受験生にとっては難易度の観点から福岡大学はおすすめとなります。
しかし、医学部再受験生にとって重要なのは年齢や再受験に寛容的あるかどうか。
次からは福岡大学は医学部再受験生にとっておすすめかどうかを確認していきましょう。
医学部再受験へのおすすめ度
福岡大学は、九州の医学部再受験生にとっては魅力の大学であることは間違いありませんが、合格できるかが重要になってきます。
そこで医学部再受験生に寛容的な入試を実施しているかここでは確認していきましょう。
不正入試で浪人生に不利な受験を行ってたことが発覚
2018年度の東京医科大学を発端に不正入試の調査が文部科学省を主導に調査が行われ、福岡大学も2002年度入試から不正入試を実施していたことが分かりました。
内容としては、一般入試の2次試験の調査書において、現役生に最高20点、一浪生に最高10点を加点していたことが発覚。
2浪以上や医学部再受験生に不正な入試を行っていました。
不正が明らかになったので今後は実施しないと思いますが、医学部再受験生にとっては要注意な大学の1つ。
一般枠の減少は現役生・一浪生重視の証拠?
上記のように医学部再受験生には不利な入試を実施ていたことが分かった福岡大学ですが、今後は再発防止に取り組んでくれることを期待したいところ。
その影響もあるのか、2020年度入試から福岡大学医学部では、一般入試の定員枠を10名減らし、その分を推薦入試の定員に振り分けました。
推薦入試は1浪生までしか出願できず(地域枠は2浪まで)、医学部再受験生にとっては一般枠が減るので影響は必至。
福岡大学は医学部再受験生にとっては寛容的な入試を実施しているとは言えないので、確実に合格を勝ち取りたい人は他大学を目指す方が無難です。
同じ福岡県にある久留米大学のほうが、3浪以上の合格者数が4割を超えているので、医学部再受験生にはおすすめとなります。
福岡大学医学部の基本情報
キャンパス | 七隈キャンパス |
---|---|
住所 | 〒814-0180 福岡市城南区七隈八丁目19-1 |
学費 | 3,640万円 |
男女比率 | 63:37(学生数割合) |
医学科公式HP | http://www.med.fukuoka-u.ac.jp/education/medicine/ |
2020年度一般入試の試験結果
合格者数と志願者倍率
募集定員 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数※ | 志願者倍率 |
---|---|---|---|---|
60 | 2729 | 2518 | 111 | 22.7 |
試験科目
一次試験科目 (理科二科目) |
配点 |
---|---|
数学 | 100点 |
英語 | 100点 |
物理 | 100点 |
化学 | 100点 |
生物 | 100点 |
小論文 | - |
合計 | 400点 |
二次試験科目 | 配点 |
---|---|
面接 | 50点 |