東京医科大学の医学部再受験寛容度や入試難易度を解説

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直近の入試結果を踏まえながら医学部再受験の寛容度を分析しています。

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東京医科大学

医学部の人気が高まるにつれ、最近メジャーになりつつあるのが医学部再受験です。

医学部再受験というのは一度大学に入学、卒業した人がもう一度受験生として医大を受験するというものです。

ところが、医学部再受験は年齢差別を行う大学の存在や受験勉強のブランクなどの理由からかなり難しくなっています。

そこで今回の記事では偏差値的にも狙いやすく、私立医学部で併願先としても人気な東京医科大学について紹介していきたいと思います。

まずは東京医科大学の特徴について説明したのち、医学部再受験生への寛容度、どのような対策をすればよいか紹介していきます。

東京医科大学医学部医学科の特徴・カリキュラム

東京医科大学医学部医学科の特徴・カリキュラム

まずは医学部再受験生向けに東京医科大学の特徴について紹介していきたいと思います。

医学部医学科の特徴

東京医科大学は新宿にキャンパスを構える私立医大です。

そのため周辺にはコンビニや飲食店、遊ぶ場所が充実しており、とても楽しいキャンパスライフを送ることができるでしょう。

また大学の周りはかなり落ち着いた環境にあるため、勉強にも集中しやすいです。

臨床実習の舞台となる附属病院について、東京医科大学には新宿に東京医科大学病院、茨城県に東京医科大学茨城医療センター、八王子市に東京医科大学八王子医療センター、長野県に東京医科大学上高地診療所といったように4つの病院があります。

海外留学を希望する学生にはサポートを行っており、臨床教育の環境は非常に充実しています

実際、東京医科大学は令和3年度において医師国家試験合格率は97.5%となっています。

そのほか臨床だけでなく研究にも力を入れているため、研究医志望の医学部再受験生にもおすすめです。

入学後のカリキュラム

1年次ではまず法学や哲学、情報科学といった一般教養を学ぶほか、基礎医学について勉強します。

解剖学といったように臨床でとても重要になる科目もあり、早くから医学に触れることができます。

2年次から4年次にかけては基礎医学、そして臨床医学を勉強します。

東京医科大学では少人数制の授業も組み入れており、医学部再受験生にとっては同級生と仲良くなれる良い機会となっています。

4年次の後期から6年次にかけては臨床実習を行います。

実際に医療チームの一員として手術や処置を見学するほか、患者さんとも接します。

社会人経験がある医学部再受験生には有利なことが多いでしょう。

詳しいカリキュラムについては東京医科大学の公式サイトに載っているため、見ておくと面接のときに役立つかもしれません。

基本情報

キャンパス ■新宿キャンパス
住所 〒160-8402 東京都新宿区新宿6-1-1
男女比率 男63.8:女36.2
医学科公式HP https://www.tokyo-med.ac.jp/med/

医学部再受験生への寛容度

医学部再受験生への寛容度

では次に東京医科大学の医学部再受験生に対する寛容度を紹介していきたいと思います。

寛容度について、平成30年度に文部科学省が公表した資料が参考になるので解説したいと思います。

受験者数 422
合格者数 3
合格率 0.7%

22歳以上の受験生を医学部再受験生とすると、合格率は0.7%となっていました。

参考までに、現役生の合格率は7.2%、受験生全体での合格率は6.5%となっていました。これらのデータからは東京医科大学は医学部再受験生に対してかなり不寛容な印象を受けます。

なお、東京医科大学は2018年に女子受験生への点数操作が問題となりました。

実際、2018年には129人の女子の医学部再受験生が受験し、合格者は0人となっています。

問題が発覚して以降のデータとしては、2021年度に東京医科大学自身が公開した合格者の高校卒業年別のデータを見つけることができました。

183人の医学部再受験生が受験し、10人が合格しています。

そして、2021年において医学部再受験生の合格率は5.4%となっており、受験生全体での合格率は17%となっていました。

もともと医学部再受験生の合格率は低い傾向にありますが、やはり東京医科大学は医学部再受験生に対して比較的不寛容ではないかと思われます

東京医科大学の面接

医学部再受験生にとって試験の情報と同じくらい気になるのが面接の内容ですよね。

実際に東京医科大学を受験された方のエピソードやインタビューをもとに東京医科大学の面接について紹介していきたいと思います。

東京医科大学の面接は受験生1人に対して面接官3人で行われます。

時間は15分ほどとなっています。

面接の形式としては自身が興味が持っていることや苦手なタイプの人といったように受験生の人となりについての質問や、短い文章が課題として与えられてそれについてどのように感じたかといったような質問がされるようですね。

そのほか、医学部再受験生はなぜ再受験をしようと思ったか、入学してから年下の同期とうまくやっていけそうかという内容は聞かれやすいですね。

体験談によると面接は終始穏やかな雰囲気で進むそうなのであまり身構えなくてもいいと思います。

心配な医学部再受験生は予備校などで面接だけ指導してもらうといいかもしれません。

医学部再受験合格に必要な勉強法のポイントを解説

医学部再受験合格に必要な勉強法のポイントを解説

それではここから東京医科大学の医学部再受験に必要な勉強法について解説していきたいと思います。

英語

まずは英語についてです。

毎年度大問5問構成で、制限時間は60分となっています。

マーク式の問題と記述式の問題が混合している形式となっています。

最初の3題は例年アクセント、文法、並び替えといったように知識で解けるような問題となっています。

私立医大ですが基本的には標準的な難易度の問題が出題されているようです。

注意すべきなのは並び替え問題です。

2022年度にはかなり難しい問題が出題されており、うまく見切りをつけることができないと時間を大幅に消費してしまうと思います。

長文もそこまで難しくはないのですが、とにかく時間が厳しいです。

例年内容一致問題が出題されており、対策していないと時間内に全問解き終わるのは非常に難しいと思います。

数学

次に東京医科大学の数学についてです。

大問4問構成で、制限時間は60分となっています。

数Ⅲの分野の問題が毎年出題されているほか、ベクトルも頻出です。

年度ごとに難易度の差が大きく、私立医大らしい難問が多く出題される年もあれば標準的な内容の出題ばかりの年もあるようです。

医学部再受験生はまずは過去問を解いてみることをおすすめします

また、時間が60分なので時間内に解き終わるのもやや難しいです。

過去問を解くときは最初にすべての設問に目を通し、すぐに解けそうな問題から解く癖をつけておくといいでしょう。

理科

物理

次に東京医科大学の物理についてです。

理科は2科目合わせて120分となっており、1科目あたり60分割くことができます。

2022年度は大問7問構成となっていましたが、大問9問構成のこともあります。

力学、電磁気、熱、波動、原子物理から1題は出題されています。

2題以上同じ分野から出題されることもあるので、これらの分野は特に対策しておくようにしましょう。

形式はマーク式となっており、空欄に当てはまる式を選択肢から選ぶという形になっています。

大問が多く、スピーディに計算できるかどうかが合格への分かれ道になるでしょう。

化学

次に化学について紹介したいと思います。化学は大問4問構成となっています。

理論、有機、無機の全分野からの正誤問題が大問1に、大問2と3が理論化学、大問4が有機化学という形式がここ数年間続いているので2023年度も同じ形式であると予想されます。

私立医大にしては珍しく全体的に標準的な難易度となっています。

ですが実質60分という制限時間に対して量がやや多く、化学の典型問題に慣れているかどうかで成績に差がつくと思います。

医学部再受験生はとにかく演習量を積むようにしましょう。

生物

最後に生物です。大問3~4題から構成されています。

小問集合や大問内でのテーマの切り替えがあり、私立医大では珍しく比較的広い範囲から出題されています。

ですが難易度としては標準~やや難しめの問題が多く出題されています。

正誤問題では複数の誤りの選択肢を選ぶ必要があるなど、知識があいまいだとなかなか高得点を取ることができないでしょう。

医学部再受験生は広い分野をまんべんなく勉強するようにしましょう。

東京医科大学の一般入試情報・選抜概要(2023年度)

東京医科大学の一般入試情報・選抜概要(2023年度)

次に東京医科大学の一般入試情報を紹介していきたいと思います。

東京医科大学には地域枠などの制度もあるのですが、医学部再受験生は年齢制限で受験することが多いと思う

ので一般入試について紹介していきたいと思います。

一般入試

科目 英語 数学 理科 面接 小論文 合計
配点 100 100 200 40 60 500

共通テスト利用入試

科目 英語 数学 理科 国語 地歴
公民
合計
配点 200 200 200 200 100 900

こちらが東京医科大学の入試情報ですね。

一般入試、共通テスト利用入試のどちらも科目ごとに点数の偏りがなく、均等な配点となっています。

国立志望の医学部再受験生は共通テストで高得点を取ることができたら共通テスト利用入試にもチャレンジしてみるといいでしょう。

東京医科大学の入試結果(2022年度)

東京医科大学の入試結果(2022年度)

次に東京医科大学の入試結果について紹介していきたいと思います。

一般入試

定員 79
受験者数 1940
合格者数 245

共通テスト利用入試

定員 10
受験者数 499
合格者数 90

こちらが東京医科大学の入試結果となっています。

私立医学部なので受験者数がかなり多く、倍率もかなり高いことが多いです。

合格者が定員よりもかなり多くなっているのは補欠合格の方も合格者に含まれていることが原因でしょう。

なお、一般入試の女子合格率は33%、共通テストでは41%となっていました。

まとめ

今回は東京医科大学について医学部再受験生への寛容度、試験対策方法について紹介していきました。

東京医科大学は私立医学部の中でも医学部再受験生の合格率がやや低く、比較的不寛容なのではないかと思われます。

医学部再受験生は他の医学部も併願校として考えておく必要があるかもしれません。

試験の方に関しては全体的に時間が厳しい科目が目立ちます。

医学部再受験生は普段の過去問演習から時間を意識するといいでしょう。

医学部再受験に寛容な大学

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