三重大学医学部

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三重大学医学部医学科は医学部再受験にとっておすすめの候補かどうかを徹底分析。

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三重大学

今回の記事でご紹介するのは、三重大学。

名古屋駅や京都・大阪にも比較的近く、旧帝大ほどの難関校には挑戦できないけど大学生活も謳歌したいという医学部再受験生には人気の大学です。

医学部再受験で合格するカギは「情報」です。

ここでは、現役医学生の筆者が、他では聞けない内部事情までもご紹介します。

ぜひ、三重大学の医学部再受験も検討してみてください。

三重大学医学部医学科

三重大学医学部医学科の特徴

三重大学の医学部情報

三重大学は5学部6研究科を有した三重県唯一の国立大学。

キャンパスは一つに集約されており、国立医学部では珍しく、他学部と同じキャンパスでの学生生活となります。

学費は国立大学なので6年間総額が約350万円。

偏差値は68.3。(駿台/河合塾/ベネッセの2021年度最新発表偏差値の平均偏差値)

国立医学部では偏差値ランキング23位と、中堅クラスの難易度です。

毎年、中京圏や関西圏の受験生から第二・第三志望としてマークされており、その年々で受験生層が大きく変わるために、年によってはかなりの倍率になることも。

また、三重大学は昔から医学部再受験を受け入れていた歴史があるようで、年齢別合格率も毎年公表している点でクリアな入試と言えるでしょう

キャンパス 上浜キャンパス
住所 〒514-8507 三重県津市江戸橋2-174
学費 約350万円
医学科公式HP https://www.medic.mie-u.ac.jp/med/index.php

住みやすさ

立地はというと、徒歩10分で最寄駅の江戸橋駅があり、そこから名古屋駅までは近鉄電車で約55分。

三重大学は県庁所在地の津市にはあるものの、津市は行政の中心であり商業の中心は四日市市なため、三重大学周辺では都会的な暮らしはできません。

国道沿いに飲食店や書店、スーパーなど必要なものは揃っているため、自転車で行動する三重大学生がほとんどですが、6年間の学生生活を踏まえて早めにマイカーを入手する医学生が多いそうです。

何より、他学部と同キャンパスということで、部活などを通して医学部生以外と深く関わることができるのは医学部再受験生にとっても大きな魅力と言えるでしょう。

また、伊勢のお宮参り・ナガシマスパーランド・三井アウトレットパークなど有名地にも1時間以内にアクセスできる好立地であり、

日頃は静かな環境で勉強に集中しながら、息抜きは思いっきり楽しむことができる充実した大学生活が見込めます。

国試合格率

三重大学の医師国家試験合格率は、2021年までの過去10年間平均で93.0%

国公立大学の中では15位で安定した合格率を誇っており、偏差値が高い大学としては珍しい成績です。

また、進級のしやすさにも医学部生の中では定評が。

三重大学は進級率が高く、厚労省発表データでもH28年度入学者のストレート卒業%国試合格率は96.0%と堂々の4位

留年の危険も少なく、最短で医師になれるのは医学部再受験にとって大きな魅力です。

三重大学医学部のカリキュラム

三重大学医学部のカリキュラム

三重大学のカリキュラムは、一般的な医学部のカリキュラムに準じています。

一般教養・基礎医学・臨床医学・臨床実習の4段階構成です。

ここでは、他の医学部と共通する点は簡潔にご紹介し、三重大学で特徴的な部分を中心に解説していきます。

1-2年次

教養教育、初期医学教育が行われます。

後者では、「患者体験実習」や「地域医療実習」が行われ、入学初期から一般市民の感覚や地域医療のあり方について考える機会を与えられます。

2-3年次

基礎医学・社会医学教育として、分子細胞生物学・解剖学・生理学などの人体の基礎についての授業がほとんどとなる期間。

医学部生のみが法律で許される系統解剖は、全国では遅めの3年次前期に行われます。

教養教育とは大きく異なり、膨大な知識量を定期的に行われる試験で問われるため、医学部再受験で励んだ受験生活と同じレベルの学習が日々必要となります。

4年次

内科外科などの教科を、問題基盤型チュートリアル教育という、特徴的な学習がなされます。

学生7-8人で1グループとなり、学生主体の能動的な問題解決型のカリキュラム。

他大学でも導入が検討されているものですが、すでに取り入れている点で三重大学は先駆者の1人ともいえます。

また、研究室研修もこの期間に可能となります。

研究の成果は英文または和文の論文にすることになっており、内容によっては国内外の学術誌への投稿も図られます。

4-6年次

全国医学部で行われる共用試験CBTとOSCEを合格することができれば、4年次の後期から三重大学病院やその他関連病院での臨床実習が始まります。

三重大学はシミュレーション模型を充実させた「スキルズラボ」が評判であり、実習やその後の研修医生活で必要となる医療行為についてたくさんの練習を行うことができます。

このスキルズラボの充実度は他大学医学部が羨むほど。

実習では診療参加型で行われ、クリニカル・クラークシップを終えたのちに6年次でアドバンスド実習が行われます。

ここでは、内科系1つと外科系1つの専門領域と、海外での医療現場体験を含むエレクティブ実習が行われます。

晴れて6年間の医学部生活を終えたら、卒業試験と国家試験を乗り越えて卒業することになります。

医学部再受験生への寛容度

医学部再受験生への寛容度

単刀直入に、三重大学の医学部再受験は「かなり寛容」です。

ここでは、三重大学の医学部再受験への寛容度を解説していきます。

まずは実際の年齢別合格者をご覧ください。

年度 性別 18,19歳 20〜24歳 25〜29歳 30〜34歳 35〜39歳 40歳〜 合計
2020 58 18 3 2 0 1 82
33 7 3 0 0 0 43
2019 55 16 6 2 0 0 79
40 5 0 0 0 1 46
2018 57 27 3 1 0 0 88
29 8 0 0 0 0 37
2017 45 34 6 3 0 0 88
28 9 0 0 0 0 37
2016 37 25 11 3 2 0 78
42 4 0 1 0 0 47

注目すべきは、医学部再受験の平均年齢とも言われる30歳前後の入学者数です。

毎年5名以上の医学部再受験生が合格していることがわかります

また、医学部再受験の最高齢も特徴的で、40代の医学部再受験生がほぼ毎年1人は合格している点も、アラフォーの医学部再受験生にとっては嬉しい情報です。

ここからは、三重大学医学部生からの「実は・・・」の情報。

三重大学にはこれまで、多浪生や医学部再受験に対してあまり良く思わない先生方が複数名いたそうですが、

近年相次いでその先生方が退官などをされたため、今ではほとんどのその毛色がないのだとか。

それまでは医学部再受験生だけ同じ面接部屋に通され、圧迫面接が行われていたらしいのですが、現在は全くないとのこと。

面接試験は非常に温和な雰囲気が漂っており、あまり気張らずに面接で受け答えができそうです。

2018年の医学部入試差別問題もあったことから、多くの医学部再受験が不安に思っているはず。

その点、三重大学は毎年一定数の医学部再受験生が合格しているという事実があり、内部からもアンチ医学部再受験の先生方がいなくなったという情報があるため、現在では「これまで以上に」三重大学の医学部再受験はかなりおすすめと言えるでしょう。

三重大学、医学部再受験合格に必要な勉強とは

三重大学、医学部再受験合格に必要な勉強とは

上述したように、三重大学は医学部再受験生にとってかなりおすすめの大学。

そして実は入試問題も医学部としては易な内容なのです。

しかしそれは反して、「高得点勝負」となることを意味します。

ここでは、医学部再受験向けに、三重大学を合格するために必要なおすすめの勉強を解説していきます。

試験対策〜基本事項を徹底する〜

三重大学の前期入試は、数学以外は他学部共通の問題。

したがって、医学部入試レベルでは易〜標準という問題難易度となっています。

これはかなりの高得点でライバルと勝負することになり、

これまでの医学部再受験合格者も、いずれの科目でも80%や90%の得点率で合格しています。

他大学医学部の医学部再受験では、二次試験は頑張っても60%取れれば上出来という世界も多い中、かなり異例と言えるでしょう。

面接試験も比較的寛容なので、医学部再受験生にとっては非常にありがたい存在だと言えます。

数学

数学のみ、医学部独自問題が1-2問出題されます。

全体として、医学部受験の数学としては標準〜やや難程度であり、90%近くの得点率も無理ではありません。

逆に言えば、大問3問しか完答できなかったとなると大きな不安となります。

確実に高得点を取るためにも、基礎の演習を徹底することをおすすめします。

三重大学合格のための「基礎重視型学習」には共通テストのやセンター試験の過去問を使用した勉強対策がおすすめ。

特に医学部再受験では基礎から学習を始めることが珍しくないため、一石二鳥の勉強法と言えます。

英語

三重大学の英語は80分で長文読解問題が3題出題される形式です。

長文の内容は自然科学系や社会系のものが多く、単語・文章の難易度自体はやや易から標準レベルであり対策も取りやすく、問題も国公立大学の英語にしては平易なので高得点を狙えます。

設問は和訳や空欄補充、内容一致の選択肢、英作文などオーソドックスな問題構成であり、対策もしやすいことが特徴。

英語の筆記試験で制限時間80分と聞くとかなり短く感じるが、文章も問題も易しいため時間不足にはならないと思います。

三重大学の英語では難問を解くよりもとにかく基礎を固めて、なるべく記述の減点を減らすことが対策の指針です。

英作文は基本的に重要な言い回しや言いかえ方さえ知っておけば対応できるので、勉強の仕方としては例文暗記から始めて、過去問で学校の先生や塾の講師に添削してもらうといいでしょう。

特に文系出身の医学部再受験生はあまり英語に演習時間を使わず、他の科目の演習に回した方がいいかもしれません。

物理

理科2科目で合計150分であり、大問5題構成からなっています。

内容は2題が力学、1題が電磁気、残りの2題が波動・熱力学・原子の中から2分野が出題されています。

空欄補充問題と計算問題でほとんどを占めており、稀に分析・論述問題が出題されます。

難易度自体はかなり標準的なので、教科書などで公式の理解・暗記に努め、標準レベルの問題集を繰り返し解くことで対策をとることが大事です。

基礎から始める医学部再受験生にとっても難解な問題集を解く必要がないのでかなり対策は取りやすいと言えます。

化学

内容は理論が2題、無機が1題、有機1題、そして高分子化合物1題です。

難易度はやや易から標準であり、教科書や標準レベルの問題集で十分に対応は可能だが、比較的分量が多く注意が必要。

過去問演習を通して時間配分をどのように取るか戦略立てるといいでしょう。

範囲の狭い高分子化合物が大問1題分出題されることから、特化した対策をとって確実に1題分を獲得したいところです。

医学部再受験生は夏までに基礎範囲をおさえ、秋以降から過去問を意識した演習をするとよいかもしれません。

生物

問題内容は細胞生物、進化、生態、体内環境が頻出であるが、基本的には幅広い範囲からまんべんなく出題してくることが特徴。

難易度はやや易からやや難であり、典型問題が出題されるのでいかに網羅的に全範囲をカバーするかがポイントです。

網羅性の高い参考書・問題集をこなして、まんべんなく解けるようにすることが大事です。

医学部再受験生は特に勉強時間に制約があるので、各分野ごとに自分だけのまとめノートなどを作成して試験に臨むといいかもしれません。

面接

三重大学の面接は面接官2人と受験生1人で約10分程度。

面接の内訳も基本的な質問内容や軽い世間話で終わる傾向があり、これまでの医学部再受験合格者からも、「面接ではやばい人じゃないかを見てるだけ」と評されるほど。

実際に得点開示をしてみても、ほとんどの入学者が90点の高得点だそうです

しかし、医学部再受験生はそれでも注意が必要。

なぜ今医学部なのか、どうして医師になりたいのか、これまでの社会活動についてなど、医学部再受験としては定番の面接の質問が必ず聞かれます。

「医学部再受験生はマナーがなっている」という印象も強いため、失態をおかなさないためにも十分に面接対策をしておきましょう。

一般入試の概要と結果【2021年度】

一般入試の概要と結果【2021年度】

最後に、三重大学医学部の一般入試データ情報をお示しします。

ご紹介するデータは2021年度入試を反映した最新版なので、ぜひ参考にしてください。

前期日程の入試科目と入試結果(2021年度最新版)

三重大学の2021年度入試の前期日程での入試科目と配点は以下の通りです。

試験 数学 理科 英語 国語 地・公 面接 総合点
共通テスト 100 200 100 100 100 600
2次試験 200 200 200 100 700
合計 300 400 300 100 100 100 1300

なお、共通テストについては、理科:物・化・生から2科目、地公:世B・日B・地B・現社・倫政から1科目となっています。

三重大学を第一志望とする医学部再受験生には、社会科目は現代社会を選択することを強くオススメします。

というのも、この選択科目の中で唯一単位数2の科目。他は単位数4であり、単純に学習量が圧倒的に違います。

理数系科目への勉強時間を確保するためにも、ぜひ現代社会を選択してください。

前期日程の配点比率を見ると、

大学共通テスト:2次試験 = 46.15%:53.8%

となっており、やや二次試験重視の配点になっています。

共通テストと二次試験とで大きな配点の差が見られないことから、医学部再受験としては共通テストでの安定した得点と二次試験どの勝負力のどちらも養っていく必要があります。

次に、三重大学の2021年度前期試験の定員・合格者数・倍率を見ていきましょう。

2021 2020 2019 2018 2017
定員 75 75 75 75 75
志願者数 401 298 271 398 411
受験者数 210 245 230 325 326
合格者数 77 76 75 76 77
倍率 2.73 3.22 3.07 4.28 4.23

なお、倍率=受験者数/合格者数とした実質倍率を算出しています。

この5年間で少しずつ、倍率が下がっていることが認められます。

ここで注目すべきは志願者数の数。

冒頭でお伝えした通り、三重大学は第二・第三志望としてマークされることが多い大学。

そのため、毎年の受験生はその年の共通テストの出来具合を偏差値などで検討し、出願校を決めています。

2021年の志願者数は401に対して、前年は298と、年によって出願者数は大きく変動しています。

つまり、三重大学を検討してい医学部再受験生は、決して出願者数・受験倍率を検討材料として諦めてはいけません

ちなみに、2021年は二段階選抜が行われたために、受験者数は210と過去5年間で最少です。

ぜひ、三重大学を医学部再受験で狙うのであれば、こういった前情報には左右されない覚悟を持つべきだと言えます。

後期日程の入試科目と入試結果(2021年度最新版)

三重大学の2021年度入試の後期日程での入試科目と配点は以下の通りです。

試験 数学 理科 英語 国語 地・公 面接 小論文 総合点
共通テスト 100 200 100 100 100 600
2次試験 100 200 300
合計 100 200 100 100 100 100 200 900

なお、共通テストについては、理科:物・化・生から2科目、地公:世B・日B・地B・現社・倫政から1科目となっています。

後期日程の配点比率を見ると、

大学共通テスト:2次試験 = 66.7%:33.3%

となっており、共通テスト重視となる点は他大学と変わりません。

次に、三重大学の2021年度後期試験の定員・合格者数・倍率を見ていきましょう。

2021 2020 2019 2018 2017
定員 10 10 10 10 10
志願者数 183 121 138 159 154
受験者数 24 28 38 34 37
合格者数 11 11 11 10 10
倍率 2.18 2.55 3.45 3.40 3.70

なお、倍率=受験者数/合格者数とした実質倍率を算出しています。

後期日程も、前期と同様、この5年間で実質倍率は減少傾向で、2021年度は2.18倍

特に、2021年度の後期のように医学部再受験で倍率が2.5を切るのはかなり珍しいこと。

この穴場をぜひ狙って医学部再受験の合格を勝ち取っていただきたいところです。

ぜひ、2022年度で三重大学の医学部再受験合格を目指してみてください。

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