北海道大学医学部

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旧帝大をルーツに持ち国立の中でもトップクラスの難易度を誇る北海道大学の医学部再受験生に対する寛容度を紹介。

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北海道大学医学部再受験事情を紹介

北海道大学

北海道大学通称「北大」は、自然豊かなキャンパスが特徴的な大学で、旧帝国大学の一つに数えられます。

北大のキャンパスは非常に広く、自然に癒やされながらの勉強を望む医学部再受験生にとっては非常におすすめの大学となっています。

高校が北海道にない、北海道出身者以外の人も大勢進学しますので、ぜひ検討してみてください。

この記事では、そんな北海道大学医学部医学科について概要や特徴、医学部再受験生の合格状況や北大医学部再受験に対するポイントといったことについて紹介していきたいと思います。

北海道大学医学部医学科の特徴・カリキュラム・概要

北海道大学医学部医学科

まずは、北海道大学の特徴カリキュラム、概要情報について簡単にまとめていきたいと思います。

特徴

北海道大学医学部医学科の特徴として、以下のような理念・教育目標があります。

理念:

「世界をリードする先進的医学研究を推進し、高い倫理観と豊かな人間性を有する医学研究者・医療人を育てることにより、人類の健康と福祉に貢献する。」

教育目標:

「広範な医学知識、高い倫理観、豊かな人間性、国際的視野を備え、医学の進歩と医療の実践・発展に寄与する医師・医学研究者を養成する。」

いずれも北海道大学医学部公式ホームページより引用

北海道大学医学部医学科を卒業したのであれば、日本の医療を牽引するような人材になってほしいという大学の期待が見て取れます。

陽子線治療の最先端

2014年に設立された陽子線治療センターに加え、北海道大学には「北海道大学遺伝子病制御研究所」や「北海道大学人間知×脳×AI研究教育センター」といった研究施設を有しています。

各施設の名前からその研究内容はお分かりいただけますが、重要なのはこのどれもが日本の最先端であること。

もちろん学生のうちから研究に関わることもできるため、これらの分野に興味のある医学部再受験生はぜひ検討してみてください。

国立唯一。獣医学部との共同研究

北海道大学の大きな特徴に、獣医学部の存在があります。

なんと国公立大学で獣医学部と医学部が併設されているのは北海道大学のみ。北海道という畜産業の発達した地域ならではの特徴です。

一見関係のなさそうな両者ですが、医学の発展に獣医学の存在は欠かせません

人畜共通感染症・動物実験・ワクチン開発・新薬開発、どれも獣医学なしには発展しないのです。

感染症や薬品開発など、フロンティアを志す医学部再受験生には、北海道大学医学部は強くお勧めしたい大学です。

住みやすさ

立地はというと、雪国である点はさておき、大学を中心として発展したとされる札幌市に位置するめ非常に便利のいい場所です。

肝心の雪についても、融雪や除雪設備が非常に優れているため自分で雪かきをしたり除雪の行き届かない道で苦労することは全くないそうです。

そもそも近年の札幌市では、温暖化の影響か、20センチ以上積もることは稀で、2020年は10センチも行かなかったとか。

雪を不安がる医学部再受験生が多いようですが、住めば都。気にする必要はありません。

国試合格率

北海道大学の医師国家試験合格率は、2021年までの過去10年間平均で90.9%。国公立大学の中では下位30%ほどの位置にあります。

しかしこれは、東大90.5%、京大90.7%、九州大89.7%という数字からもわかるとおり、旧帝大の中では決して珍しくない数字

大学全体として、国家試験合格率をさほど気にしない風潮があると言えます。

北海道大学の医学部再受験を考えている人には、ぜひこの数字を知った上で検討していただきたいと思います。

北海道大学医学部の基本情報

ここでは、北海道大学医学部医学科の概要情報について簡単にまとめておきたいと思います。

区分 国立
キャンパス所在地 〒060-8638 北海道札幌市北区北15条西7丁目
学費 入学金が282,000円、授業料が1年間に535,800円
偏差値(河合塾) 65
医学科公式HP https://www.med.hokudai.ac.jp/sch-med/

北海道大学医学部医学科のカリキュラム

北海道大学医学部医学科のカリキュラム

北海道大学医学部医学科では、年次によって主に4つのコースに分かれています。 

  • 1年次:医学教養コース
  • 2年次〜3年次:基礎医学コース
  • 3年次〜4年次:臨床医学コース
  • 5年次〜6年次:臨床実習コース

●1年次:医学教養コース

北海道大学医学部医学科1年次は、総合教育部といったものに配属されます。

ここでは、医学部の学生だけでなく他の学部の学生とともに教養科目を履修することで、医学科の閉鎖的なコミュニティの殻にこもらずコミュニケーション能力を高めたり、将来につながる友人関係を築くことができます。

このように、他学部の学生との関わりをふんだんに持つことができる点は総合大学の強みとなっていて、特に北海道大学では大学としてその関わりを推奨しているということになっています。

●2年次〜3年次:基礎医学コース

2年次〜3年次の前半は基礎医学コースといった授業を履修します。

基礎医学には、解剖学、組織学、生理学、免疫学といった人体の構造や働きの仕組みを学ぶ科目であったり、微生物学、病理学といった病気が引き起こされる仕組みを学ぶ科目など、興味深い科目が勢揃いしています。

これらは、3年次の後半から学び始める臨床医学の基礎ともなっているので、ここをおろそかにしてしまうと後々大変になってきてしまいます

しっかりと対策してこなしていきましょう。

●3年次〜4年次:臨床医学コース

3年次〜4年次では、臨床医学を学んでいきます。

消化器内科や循環器内科を始めとする、いわゆる「内科」といった科目であったり、数多くの種類が存在する「外科」、精神科や眼科などのいわゆる「マイナー科」を順々に系統立てて学んでいきます。

そして、4年次にはこれまでの集大成として、全国の医学生が受験することとなっているCBTとOSCEという試験があります。

合格することが難しい試験ではありますが、普段の積み重ねがしっかりとあれば合格することはできますので、友人と協力しながら試験に取り組むことが重要です。

●5年次〜6年次:臨床実習コース

5年次、6年次の臨床実習コースでは基本的に北大病院で各診療科を周り、実際の医療現場で他の医療関係者や患者さんと接することで医療者としての感覚を養っていきます。

この臨床実習コースを回った際に、行きたい診療科が決まってくるという学生もいるようなので、非常に楽しみにしている学生も多いのではないでしょうか。

そして、病院実習が終わってしまうと、最後に待ち受けているのは全国の医学生が受験する医師国家試験でしょう。

医師国家試験に合格することができれば晴れて医師になることができますから、合格目指して全力を尽くします。

医学部再受験生の合格状況や年齢の寛容度

医学部再受験生の合格状況や年齢の寛容度

結論から言いますと、北海道大学医学部再受験は、よほどの覚悟がない限りおすすめできません

その理由について、ここから述べていきます。

22歳以上の合格状況

まずは毎年の北海道大学の医学部入試の年齢別合格者の内訳をご覧ください。

下のすべての数字は、各年齢の合格率(合格者数/受験者数)を表しており、単位は%となっています。

年度 性別 18歳以下 19歳 20歳 21歳 22歳以上
平成30年度 男性 28 56 35 25 4
女性 25 28 0 20 0
平成29年度 男性 29 46 17 23 13
女性 25 65 9 25 0
平成28年度 男性 30 41 43 15 5
女性 18 41 36 0 8

参考:文部科学省「医学部医学科の入学者選抜における公正確保等に係る緊急調査の 結果速報について」
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2018/09/10/1409128_002_1.pdf

18歳は現役生、19〜21歳は浪人生、22歳以上の受験生の多くは再受験生であるということを念頭において、上の年齢別の合格率データを見ていきましょう。

北海道大学医学部医学科において、上の3年間でまず男性の医学部再受験生の入試合格率は基本的に一桁であり、高いときでも13%となっています。こう考えると、かなり医学部再受験生効率は低いと言えるでしょう。

医学部再受験生に観葉と言われている山梨大学医学部医学科では男性の医学部再受験生の入試合格率は20-30付近を推移していることを考えると、北海道大学医学部医学科再受験はかなり厳しいものとなっていそうです。

北海道大学医学部再受験生の女性の合格率については、0である年が2年間あり、一度だけ8%となっていますが、一桁%であり決してこれも高い合格率と言うことはできません。

これらを踏まえると、医学部再受験生にとって北海道大学医学部医学科の医学部再受験は、年齢に寛容とはいえず、あまりおすすめすることはできません

ただしもちろんあくまで合格率が低いというだけであって、当然北海道大学大学医学部再受験を成功させている人もいますから、この数字だけを見て諦めるのではなく、時間を取って過去問を解いてみて自分の実力で受かることができるのかということであったり、面接でどんなことが聞かれるのかといった傾向をリサーチしてみてから検討するということをおすすめします。

北海道大学医学部再受験で合格するための必要な勉強法

北海道大学を医学部再受験で合格するための必要な勉強法

北大受験対策においては、すべての受験科目を平均以上にできる能力が求められます。

そんな北海道大学医学部再受験対策として、どのように勉強を進めて、対策をしていけば良いのかをかんたんにコメント・解説していきたいと思います。

試験対策〜基本事項を徹底する〜

北大の前期入試問題は、比較的やや易〜普通程度

共通テストレベル+αの知識を満遍なく問われるため、確実に回答し高得点を取ることが求められるため1点のミスが命取りに。

英語

英語の対策としては、まず単語帳・熟語帳を一つ決めてそれをやりきってしまいましょう。

いくら英語の文法の勉強しても、単語がわからなければ英語の試験で長文を読むこともできませんし、リスニングで聞き取ることもできません。

従って、この単語・熟語の勉強をおろそかにしないでしっかりと基礎を固めていくことは英語の勉強としては最も大事だと言っても過言ではありません

そして、これらの英語の基礎が固まった後に長文やリスニングの対策をしていきます。

リスニングの勉強としては、やはり耳を英語に慣らすということが何よりも重要です。

従って、スキマ時間やなにか作業をしている間に英語の音声を聞き続けていくことで耳を慣らしていくといった対策をしていきましょう。

具体的には「TED」を聞くことをおすすめします。

数学

北海道大学の数学の受験問題は、基礎を大事にするようなものが多く出題されます。

従って北大数学の受験勉強方針としては、難しい問題に対応する能力と言うよりは、教科書に乗っている定義や定理の確認、典型問題の数をこなすということが重要となってきます。

数学では、なぜこのタイミングでその解き方をするのかといったことを意識しながら数学の問題集を解き進めて勉強していくことが非常に効果的でしょう。

物理

北海道大学物理の受験問題は、数学と同様に基礎を大事にするようなものが多く出題されます。

また物理という科目は、数をこなすと言うよりはその物理現象について細かな点からしっかりと理解しきるといったことが重要となってきます。

従って、基本的な教科書に出ている現象であったり、いわゆる典型問題で設定されているような現象について自分でしっかりと理解を深めておき、わからない点やモヤッとした点について徹底的に潰していくという勉強方針が大切です。

一度自分のものにしてしまえば、点数が安定して得点源となってくれることは間違いないので、なるべく早期に物理の勉強を進めておくと後々楽になるでしょう。

生物

北大医学部の生物も、例によって基礎的な部分を抑えておけばかなりの点数が望めるものとなっています。

教科書を読むだけでなく、図説などを用いてしっかりと知識を印象づけしつつ頭に入れていくことが基本となってきます。

もちろん、基礎的な問題だけでなく応用問題も出題されますので、基礎の対策が終わった後には応用問題の対策もしておくとかなり得点源としての活躍が望めるのではないでしょうか。

化学

化学は物理とは異なり、問題演習をこなしてどれだけ知識量で周りの受験生と差をつけるかが合否を握る鍵になります。

従って、教科書を通読した後はできるだけ多くの問題集や過去問を解いて知らない知識はないといったレベルまで持っていくことが理想的です

また、自分の苦手な部分をまとめた知識ノートを作成しておくと模試や受験本番の直前に見直すことで安心感や自信に繋がりますから、おすすめとなっています。

一般入試の概要と結果【2022年度最新版】

2022年度一般入試の試験結果

最後に、北海道大学医学部の一般入試データをお示しします。

ご紹介するデータは2022年度入試を反映した最新版なので、ぜひ参考にしてください。

一般前期入試 2022年度の試験科目と配点

一般選抜入試の2022年度の結果を見る前に、まずは北海道大学医学部医学科の前期試験の受験科目関連情報を見ていきましょう。

なお、北大では、後期入試は行われていません。

共通テスト:5教科7科目(300点満点)

【必須】 国語 (80点)
《選択》 地歴(世界史B、日本史B、地理B) (40点)
《選択》 公民:倫理政経 (40点)
【必須】 数学:数I・A、数II・B、簿記・会計、情報関係基礎 から2科目選択 (60点)
【必須】 理科:物理、化学、生物、地学 から2科目選択 (60点)
【必須】 外国語 ※英語はリスニングを含む (60点)
【必須】 外国語 ※英語はリスニングを含む (60点)

地歴・公民から1科目選択。第1解答科目を利用。

個別学力試験:3教科4科目(450点満点)

【必須】 数学:数I・数II・数III・数A・数B (200点)
【必須】 理科:物理、化学、生物、地学 から2科目選択 (100点)
【必須】 外国語 (150点)

入試倍率

2022年度も含めた入試倍率を見てみましょう。倍率は、志願者数/募集人数で計算しています。

年度 倍率 募集人数 志願者数
2022年度
(令和4年度)
3.4 92 315
2021年度
(令和3年度)
3.5 97 338
2020年度
(令和2年度)
3.8 97 366

倍率だけを見ると、医大・医科系大学の中ではそこまで高いとは言えませんが、旧帝国大学の一つに数えられるということもあり、北大医学部の医学部再受験のレベルは非常に高いです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

北海道大学は、過去のデータを見る限りは、医学部再受験生にとってあまりおすすめできる大学にはなっていません。

しかし、どうしても北海道大学を目指したいという場合には、上述した科目毎の勉強法を参考にして、再受験生のコメントなども見つつぜひ全力を尽くして後悔しない医学部再受験生生活を行ってください。

皆さんの医学部再受験がうまくいくことを祈っております。

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